ブラックホール・・・宇宙や天体に対して興味がないという方でもブラックホールという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。そして、ブラックホールは「いろんなものを吸い込む」そんなイメージもあるかと思います。
ブラックホールは宇宙にある天体で、2019年に初めてブラックホールの撮影に成功した時には大きくニュースとして取り上げられました。そんなブラックホールですが、実は超危険な天体なんです。
ブラックホールはどうやってできるの?
ブラックホールは、質量が太陽の10倍以上の重い星が超新星爆発を起こして最後を迎えた後に残る残骸です。もともと質量が大きい星が爆発して密度が極限まで高くなった状態の天体で、とにかく引力がめちゃくちゃ強い!
光が抜け出せないほどの強い引力を持っているので、外からブラックホールそのものを見ることはできません。この光が出てこられなくなる境界線が、ブラックホールの撮影に成功したときに出てきた「事象の地平面」です。
つまり、ブラックホールは”ホール”ってついているけど穴ではなくて天体ということになります。
参考資料:JAXA
ブラックホールは超危険?
めちゃくちゃ強い引力でなにもかも引っ張ってしまうブラックホールですが、これ、実は超危険な天体なんです。銀河の真ん中にはブラックホールがある・・・なんていわれていますが、銀河がめちゃくちゃでかいので地球が天の川銀河の中心にあるブラックホールの影響を受けておかしなことが起こることはありません。
でも・・・もし、太陽系にブラックホールがふらふらと侵入してきたらどうなると思いますか?
コンパクトサイズのブラックホールは島サイズ?
太陽系にブラックホールがふらふら遊びに来たら・・・「引力がどうのってより、ぶつからないの?」って思いますよね。
ブラックホールにもいろんな大きさがあるといわれているんですが、一番コンパクトなブラックホールは数十キロくらいしかないとされています。つまり、小さめの島くらいの大きさ!
だから、でがすぎてぶつかるってことは考えにくい!ただ、島サイズのブラックホールでも太陽の3、4個分の質量があります。つまり、太陽3、4個分の重さが数十キロくらいに圧縮されてるんです。
「XTE J1650-500」というブラックホールは、ちょうどマンハッタン島くらいのサイズ。めちゃくちゃちっさいけど、これもれっきとしたブラックホールです。ブラックホールは質量が大きくて小さい天体。ちなみに地球の質量だと、ピーナッツくらいにぎゅ~っと圧縮したらブラックホールになるかもしれないと言われています。
ブラックホールが太陽系に遊びに来たら太陽は離散!
もし、島サイズのブラックホールが太陽系に遊びに来たら・・・そのとんでもない引力で地球などの惑星の公転軌道がめちゃくちゃに破壊されてしまいます。もちろん太陽も無事ではありません。太陽の引力で太陽系は維持されていますが、島サイズのブラックホールが近くに来るだけで、公転軌道がぐちゃぐちゃにされてしまって、太陽の引力ではなくブラックホールの引力に引っ張られてしまいます。
つまり、太陽系オワタ!状態に・・・。
もちろん、もとに戻ることは二度とありません。
参考資料:宇宙謎まとめ情報図書館cosmolibrary ブラックホールの大きさを最小から最大までわかりやすく解説
ブラックホールは銀河を漂っている
さきほどもご紹介したとおり、ブラックホールは重い星が最後を迎えたときに残る残骸・・・。そして、宇宙が誕生してからたくさんの重い星が超新星爆発を起こしてきました。
つまりブラックホールって数え切れないくらいたくさんあるということです。そして、そのブラックホールは銀河をふらふらと漂っているそう。
つまり、そのふらふらと漂っているブラックホールが太陽系の近くにやってくる可能性はゼロではありません。
ブラックホールは観測できませんから、もし、太陽系の近くにブラックホールが来たら、ある日突然、何の前触れもなく公転軌道が乱れて地球環境が変わってしまうかもしれないんです。そうなったら地球はあっけなく最後を迎えます。
隕石や超新星爆発のガンマ線バーストも怖いですが、ふらふらと銀河をただようブラックホールも恐ろしい天体です。
まとめ
ブラックホールってなんとなくそういうものが宇宙にあることは知っていますが、実はめちゃくちゃ危険な天体。
小さいブラックホールはマンハッタン島くらいのサイズですが、太陽系に近づいてきただけで公的軌道をめちゃくちゃにして太陽系を破壊してしまいます。
そして、実はブラックホールは銀河の中を漂っているそう。だから、ブラックホールがもし近づいてきたら・・・ある日突然、太陽系が離散状態になってしまうかもしれないんです。
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