インドのヒンドゥー教最大の聖地であるベナレスは、死者とつながる聖地です。死は生の始まりであると輪廻転生を信じるヒンドゥー教では、生と死を切り離しません。広大なガンジス川に死者の遺体、または焼いた灰を流して解脱を祈り、そこに生者たちも沐浴して身を浄めるのです。ここでは数千年前より今日まで毎日、出家者による日没の祈りの儀式「アーティ」が執り行われています。そこで聖なる火を焚き、神への祈りと聖歌を捧げるのです。そこにいる人々全員が祈りそのものとなり、天へとゆらぎ昇っていくかのような体験は、この地に数千年間の祈りの記憶があってこそ。宇宙の偉大さを感じ、心身魂が浄められるような体験を味わえることでしょう。 [cc id=5873]
ワーラーナシー, インド ウッタル・プラデーシュ [map lat=”25.3176452″ lng=”82.97391440000001″ width=”800″ height=”600″]