宮城県の有名な心霊スポットに、「乙女の祈り」というものがあります。
心霊スポットというより、都市伝説といったほうが正しいのかもしれません。
宮城県松島町の砂利道に一本の木が立っているのですが(現在は伐採済み)、ここに解読すると呪われるという遺書が刻まれています。
この遺書がなぜか「乙女の祈り」と呼ばれているのですが、実際に人気アナウンサーが乙女の祈りについて報じた後に、交通事故により死亡したという不吉な符合も見られます。
今回は宮城県の心霊スポット、乙女の祈りの呪いと真相を追求します。
宮城県の心霊スポット、乙女の祈りの場所は宮城県宮城郡松島町磯崎西ノ浜79-8。
45号線を東へ進み、奥松島へと向かう27号線に入ります。しばらく田んぼが続きますが、やがて右手に『松島フットボールセンター入口』という看板が現れるので、看板を目印に右に進みます。
すると左手に倉庫のような小さい建物があるので、その向かいにある細い砂利の坂道を上ると……木の皮が削り取られた松の木が1本立っています。(2020年現在、木は切り倒されてしまいました)。
この松の木に、「コノ時ヲモッテ乙ノ限界ヲ知ッタ 大自然ニ生キルイギヲ失ウ 乙ハ死ヲモッテ コレヲ征服セネバナラナイ 昭和四六二 一男」と不気味な言葉が彫られています。
「乙」という言葉があるため、昔は「乙女心」と呼ばれていました。これがだんだん変化して(おそらくはザ・ピーナッツの『乙女の祈り』の影響でしょうが)、いつしか「乙女の祈り」と呼ばれるようになりました。
乙女の祈りについて、地元では悲しくも恐ろしいある噂話が語られています。
ある女子高生が、失恋の末に断崖から飛び降り自殺をしました。乙女の祈りは、その際に書き残した遺書だというのです。
そして乙女の祈り(遺書)を解読した者は、呪われて死ぬ、と……。
行った際には、必ずタバコをお供えする決まりがあり、実際に大量のタバコや焦げ跡が残っています。
宮城県の心霊スポット、乙女の祈りでは実際に過去、呪いのような事故が起こっています。
1996年8月19日、宮城テレビの『OH!バンデス』という番組で、人気アナウンサー小山田明美氏が乙女の祈りについてリポートをしたのですが……
オンエア終了後、トラックの荷崩れ事故に巻き込まれて死亡したというのです。
お盆まっただ中のリポートで、小山田氏もちょうどこのオンエア後、実家へ帰る途中だったようです。
呪いだとは思いたくありませんが、タイミングが悪すぎるので、どうしても関係があるように思えてしまいますよね……。
ここからは宮城県の心霊スポット、乙女の祈りの真相について追及していきたいと思います。
本当に呪いがあるのかどうかはともかく、そもそも発端となった女子高生の自殺は本当にあった出来事なのでしょうか?
少なくとも、自殺があった年代や個人名は特定されていません。
また自殺方法も、飛び降り自殺だった(周囲には実際に切り立った崖はあります)とか、首つり自殺だったなどとはっきりしません。
ですから、それこそ失恋か男への恨みかはわかりませんが、誰かが木に呪いの文句だけを彫って、その内容を見た人が遺書だと判断し、乙女の祈りの噂が起こった……という可能性もあります。
しかし乙女の祈りの文言は、解読するまでもなく遺書の内容に思えます。イタズラでもない限り、やはり自殺はあったのかもしれません。
なにしろ、火のない所に煙は立たないといいますから……。
今回は宮城県の心霊スポット、乙女の祈りの呪いと真相を追求しました。
宮城県には他にも心霊スポット、ミステリースポットが存在します。
死者を生む橋「八木山橋」、伊達政宗が作った魔除け「六芒星」、東北最大のミステリースポット「田代峠」などなど、どれもくわしく紹介していますので、ぜひご覧ください!