1876年に毒殺された法廷弁護士「チャールズ・ブラボー」

今回は毒殺に関する未解決事件です。

当サイトでは、過去にも毒殺に関する未解決事件を公開していますので、興味のある方はぜひそちらも一度ご覧になってみてください。

今回の事件の被害者「チャールズ・ブラボー」は法廷弁護士だったのにもかかわらず謎の人物によって毒殺されてしまったそうです。

この記事では、そんな事件の詳細について詳しく迫っていきたいと思います。

1876年に毒殺された法廷弁護士「チャールズ・ブラボー」

チャールズ・ブラボーは法廷弁護士であり、私生子の父親であるにもかかわらず、フローレンスリカルドと結婚しました。

リカルドは以前にアルコール中毒により暴力的な男性と結婚していました。それだけではなく、ずっと年上の既婚男性とも関係を持っていたそうです。

最初の夫が亡くなった時、リカルドは年上の男性との関係を終わらせ、ブラボーと結婚したそうです。

しかし、ブラボーはリカルドに対しても暴力的であり、1870年の「既婚女性財産法」の制定により、より多くの財産を所有できるようになったそうです。

おそらく、リカルドはブラボーよりも裕福だったのではないかと考えられています。

そして、ブラボーは結婚からたった4ヶ月後に何者かによって毒殺されてしまいます。

巷の噂では、ブラボーがリカルドの毒殺を計画していたのだが、誤って自分で毒を誤飲してしまったのではないかと考える人もいるそうです。

その他、ブラボーは自殺を図った説や、家政婦がブラボーを殺害した説、リカルドがブラボーを殺害した説、そして最近解雇されていた、ブラボーの以前の花婿の付き添いがブラボーを殺害したという説があります。

この事件で逮捕者や起訴された人物は出ていないそうです。

この事件で使用された物質「アンチモン」

ブラボーはアンチモン中毒によって死んだと言われています。

アンチモンとは?

アンチモンとは、金属製の物質であり、工業材料としても多く利用されています。

鉛蓄電池の電極、軸受合金、半導体材料(ドーパント)、有機合成の触媒、ゴム・プラスチック用顔料、樹脂・繊維・紙の難燃化助剤などで使用されています。

しかし、毒性の強いことから代替素材の開発が進み、最近では使用量は減少傾向にあるそうです。

アンチモンの毒性について

アンチモンは人体への有害性が強いことでも有名です。

発がん性もあり、多く摂取してしまうと生殖関係にも有害が起こるそうです。

急性毒性について

致死性

◯ラット

吸入毒性:LC50 = 720 mg/m3 /2H(五塩化アンチモン)

経口毒性:LD50 =34,600 mg/kg 体重 以上 (三酸化二アンチモン)

115 mg/kg 体重 (酒石酸アンチモンカリウム)

◯マウス

吸入毒性:LC50 =620 mg/m3 (五塩化アンチモン)

経口毒性:LD50 =600 mg/kg 体重(酒石酸アンチモンカリウム)

◯ウサギ

経口毒性:LD50 =115 mg/kg 体重 (酒石酸アンチモンカリウム)

健康影響 無毒性量等(NOEL、NOAEL、LOAEL)

現在までの報告からは求められない。

引用:厚生労働省「有害性総合評価表物質名:アンチモン及化合物」

まとめ

以上が「チャールズ・ブラボー」の殺人事件です。

この事件では疑われるべき人物が複数いることから、多くの人が疑われたそうです。

再捜査が繰り返されたのにもかかわらず、誰も逮捕、起訴されることはありませんでした。

不思議な点が多く残るこの事件ですが、必ず解決の糸口があるはずです。一刻も早くこの毒殺に関する事件が解決されるのを待つばかりですね。

Nakanohito

オカルト系では「未解決事件」「殺人事件」「猟奇的事件」などの事件系を得意としています。