「いつか来るだろう」と警戒されている南海トラフ巨大地震。
東日本大震災を経験してまだ10年ちょっとした経過していないわけですが、自然災害はそんな人間の都合に配慮などしてくれません。南海トラフ巨大地震は発生確率が高く、遅かれ早かれ「いずれ発生する」と考えられている地震です。
南海トラフとは、フィリピン海プレートとアムールプレートとのプレート境界に位置しており、プレートの沈み込みが起っている場所で過去の記録によるとおよそ90 ~150年の周期で地震が発生しています。
30年以内の発生確率は2018年1月1日時点 70% ~80%とかなり高くなっており、今、最も警戒されている地震のひとつです。
発生すればM8~9の巨大地震となることが予想されており、プレートの境界線は海の下ですから、大きな津波が発生する可能性が高いのです。東日本大震災がM9.0でしたから地震の規模としては同じかもしかすると上回ってしまうかもしれないのです。
国も研究者も警戒を強めている南海トラフ巨大地震ですが、実は今年に入ってから「予兆が見られる」というんです。
2月1日に徳島県北部、同18日には愛知県西部、3月15日に和歌山県北部、4月5日に静岡県西部と太平洋側を震源とする震度3や5弱の地震が相次いだ。ほかに日向灘や紀伊水道、三重県南部でも地震が続いている。高橋特任教授は「これらは南海トラフ地震の予兆と見ていい」と話す。
また、フィリピン海プレートと北米プレートの境界には、1923年の関東大震災を引き起こしたとされる「相模トラフ」と呼ばれる震源域がある。東京都、千葉県、茨城県南部では、フィリピン海プレートと北米プレートの境界付近を震源とする地震も増えている。
引用:
「南海トラフ地震」の予兆あり 複数が連動すればM10規模、津波犠牲者47万人も〈AERA〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース
ニュージーランドの周辺でも大きな地震がありましたし、日本国内でも地震が増えていますよね。深海魚が打ち上げられたという話題もありましたし「何かあるんじゃ・・・」と思っても無理のないことです。
高橋特任教授は「地震は単体で捉えるのではなく、つながっていると考えるべき」とも話しており、たくさんの個別の地震はすべては単体ではなくつながっている・・・と考えれば、今、日本で地震が多いことは「南海トラフ巨大地震の予兆」なのかもしれません。
地震の規模はM(マグニチュード)で示されますが、南海トラフ巨大地震が連動して起った場合にはM10に近くなるとも言われています。
東日本大震災でM9.0でしたから、万が一、M10に近い規模となれば、エネルギーは30倍というとんでもないもの・・・ちなみに観測された中で最も規模が大きかったのがチリ地震のM9.5です。
もちろん、M10の地震が観測されたことはありませんが、計算上は起こりえる地震と言われています。
M10の地震が発生すれば、揺れは1時間以上続いて、津波は数日・・・。日本だけでなく環太平洋の広い地域が被害を受けることになるという試算もあります。
南海トラフ巨大地震がどの程度の規模で発生するかは解りません。ですか、東日本大震災から10年。地震が単体ではなくつながっているのなら、近い将来、南海トラフ巨大地震が発生することも想定しておかなくてはならないということになります。
科学的には否定されている、地震雲などの現象も含めて、注意しておくに超したことはなさそうです。
参考資料:地球で起こりうる最大の地震はM10 東北大が試算
「巨大地震」なぜ起きる? 地球最大はM10の恐れも