ジャパニーズホラーといえば心霊系がメインですが、ゾンビ映画もたくさん作られているのを知っていますか?
撮影場所が国内かつ制作費が海外の映画よりも低いことから、派手なアクションシーンや特殊効果は控えめなものが多いのですが、十分楽しめる作品が多いのです。しかし海外作品に押され気味であまり知られていないという現状があります。
今回はそんな日本のゾンビ映画を15作品ご紹介していきます。
日本のゾンビ映画、探してみると意外に多いのですがタイトルからだとゾンビものとわからないものも多いです。インディーズものもありますが、ゾンビ映画やホラー映画好きなら一度は見ておくべきかなという作品を、筆者の個人的チョイスで15作品解説していきますね!
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「血まみれスケバン・チェーンソー」は、同タイトルの三家本礼さんの漫画が原作の映画です。原作キャラの趣味・趣向がかなりぶっとんだ設定になっていて漫画だけでも楽しめますが、映画を見る前に原作を読んだほうが、実写版と原作の違いや、キャラの再現具合などを考える楽しみが増えてより楽しめました。
2016年・2019年と2度にわたって実写映画化され、2作目は前後編で1作目のリブートとして制作されています。
主人公は解体屋の娘・鋸村(のこむら)ギーコという女子中学生なのですが、なぜか下着は六尺ふんどしとさらし、そして裸足で下駄を履いているんです。
不良女子高生ではあるものの基本は純粋で争いを好まず、自分に対し敵意のある相手にはためらわず攻撃をするという性格。独自に習得した格闘術と改造チェーンソーが武器と、女性主人公としてはかなり破天荒な設定で、主人公を含めたキャラの再現度は高めだと思います。
出典:YouTube「内田理央のふんどし!「血まみれスケバンチェーンソー」予告編」
劇場公開時はギーコ役の内田理央さんのふんどし姿が話題になりましたが、ふんどしはチラっと見える程度でしたので、そちらを期待されている方はちょっとがっかりかもしれませんね。
夏休みが終わり始業式にクラスメイトのひとり・蒼井ネロというマッドサイエンティストの卵が、自由研究のテーマとしてクラスで人気だった女生徒の愛猫を改良してゾンビ化してしまう、というカオスな展開から始まります。 クラスメイトがネロにゾンビ化され、最後に残ったギーコもターゲットにされますが、ギーコはクラスメイトよりも自身の卒業単位取得のための補修テストを邪魔されることにいら立ちを覚え戦うことに。
ややグロテスクな表現はあるものの、比較的作り物とわかりやすい部分も多めで、ホラー作品が苦手な人でも見やすい作品です。
出典:YouTube「映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』前編・後編 本予告【2019年2月22日(金)4DXにて公開】」
2019年版は前編「ネロの復讐」と後編「ギーコの覚醒」の前後編という構成。『R15+指定』となっており、1作目と同じ監督が手掛けていますがギーコ役が浅川梨奈さんに変更されています。
前編はいじめられっ子のネロが生徒を殺した後に改造し改造死体にして、ギーコを襲い始めるのですがギーコはネロをいじめたことがなく理由がわからないという状況。しかしこの理由、ネロの超個人的な嫉妬が原因だったのですが、ネロを倒したギーコは『生徒会刑務所』に収監されてしまうことに。数週間後、幼馴染に救出されたギーコはともに襲い掛かる敵をなぎ倒して行くのですが…。
前編と後半を比べてみると後半は戦闘シーンがメインで、今回は謎の『魔法少女』的なキャラも登場とカオスっぷりに磨きがかかっています。
出典:YouTube「【公式】巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5 【映画予告】
『血まみれスケバン・チェーンソー』と同じく、三家本礼さんの漫画・『巨乳ドラゴン』の実写作品です。原作は全1巻と短いので短時間でサクッと読むことができますが、残酷な描写があるのでスプラッタものが苦手な人にはあまりおすすめできません。
作品タイトルに「5」と記載されていますが、実写映画で前後の作品はありません。劇場用としてではなくセル・レンタル向けとして作成されたオリジナルの『R15+指定作品』で、主人公に蒼井そらさんを起用しています。
さびれた温泉地にあるストリップ劇場にあった隠し扉を発見したストリッパーたち。その中の一人が『死者の本』という魔道書を発見し、記載されていた呪文を唱えたことでゾンビが大量にあふれパニックになるという設定ですが、主人公とその仲間がストリッパーという設定もあってエロ要素高め。
低予算っぽいチープなシーンも目につきますが、サムライのゾンビが出現したり刀を武器に戦うシーンなどは日本ならではでしょう。設定などばかばかしくて笑いが止まらないという人もいるほどで、気分がちょっと落ち込んだとき・疲れているときに何も考えず視聴して笑いたいというときにおすすめな作品です。
出典:YouTube「映画「アイアムアヒーロー」DVD&Blu-ray 2016年11月2日発売」
「水曜どうでしょう」で爆発的人気を得た大泉洋さんが主演のゾンビ映画!
原作は花沢健吾さんの同タイトル漫画「アイアムアヒーロー」ですが、映画は『R15+指定』となっています。
ウイルス感染し変貌してしまった人たちを「ZQN(ゾキュン)」という独特のネーミングで呼ぶのも面白いです。何をやっても失敗続きの主人公が、趣味のクレー射撃用の散弾銃を武器に戦う姿はまさしくヒーロー。
作品公開時はまだ原作の連載が続いていたので、終わり方に納得がいかないという人もいるかもしれませんが、ゾンビの姿や動きが独特で面白いですよ。
出典:YouTube「5/16(土)公開『Zアイランド』予告編」
2015年に劇場公開された『PG12指定作品』ですが、実は哀川翔さんの芸能生活30周年記念作品として制作された、完全オリジナル作品なんです。窪塚洋介さんやシシド・カフカさん、RED RICE(湘南乃風)さんなど豪華キャストも見逃せません!
元ヤクザの組長である宗形が、弟分が刑務所にいる間その娘の日向を親代わりになって育てていたものの、家出をしてしまいます。彼女を追って向かった先は家族の思い出のある『銭荷島』だったのですが、そこは謎の病気が蔓延し、『Z』と呼ばれるゾンビのような化け物が増殖しているという状況。
ヤクザだけでなく島民や漁師、医者などさまざまな人たちが複雑な事情で絡み合うサバイバル・ゲームのような展開ですが、随所にコメディ要素が取り込まれているので、お笑い要素も高い作品に仕上がっています。日本のゾンビものは海外の作品と比べると低評価なものが多いですが、「Zアイランド」はゾンビ映画好きからも評価が高めなので、ライトなゾンビ映画を見たいというときにおすすめですよ!
ゾンビというとウイルス感染や呪いによって人からゾンビになったり、死者がよみがえる設定が基本です。しかしこの作品では『ビデオを視聴することでゾンビ化する』という変わった設定で、『ゾンビ対処法』という対ゾンビ用の解説ビデオまであるんです。
登場するキャラに『ゾンビマニア』がいてゾンビに対するうんちくをたれたり、鳥居みゆきさんの演技でにやりと笑ってしまうシーンも。ややグロイシーンもありますが、低予算ゆえ作り物とわかるレベルですし、緊張感もそれほどなくコメディ色が強めなゆるい作品です。
寺本家に届けられた1人の女ゾンビ・沙羅は、人間を襲わないタイプのゾンビで生前の奇麗な状態を維持していました。寺本家の使用人として沙羅は働き始めるのですが、一家以外の人たちは沙羅を迫害し虐待しているという状況で、ある日健一が遊びに出て溺死したことから状況が一変します。
沙羅が人間を襲わない・無抵抗なのをいいことに性欲のはけ口にされるシーンや、生前の記憶を少しずつ取り戻してからは、女性なら思わず泣いてしまう人もいるのではないでしょうか。人としての尊厳や、親子愛、母親の息子への愛情などが強く描かれている作品で、エログロ要素はほとんどありません。
出典:YouTube「11/5公開 「オー・マイ・ゼット!」本予告篇」
日本のゾンビ映画の中でも筆者のお気に入りタイトルのひとつです。
日本国民がパニックに陥った『ゾンビパニック』の5年後、平和を取り戻していた日本では、一部マニアの間でゾンビが高値で取引されるような状況でした。ある日、花田家に1匹のゾンビが迷い込んできたうえに、そのゾンビの妻だという女性やゾンビを解剖したいという男性などさまざまな思いや事情のある人たちが集まります。
ゾンビは動きが遅く階段が登れないなど死体ならではの特徴がありますが、噛みつかれればもうそれで感染というお決まり設定。ゾンビよりも人間同士のやり取りシーンが割りと多めで、シチュエーションや会話内容などでクスっと笑えるシーンが多めのゾンビコメディです。
ゾンビ映画ではあるもののあまりゾンビを強調していない作品で、笑い要素の高いゾンビ作品を求めている人にはピッタリ。
出典:YouTube「息子がゾンビに…!映画『ニート・オブ・ザ・デッド』予告編」
映画といえば1時間超え作品が多いですが、こちらの作品は38分という短編の作品になります。
ゾンビが日本中に蔓延している状況で、「引きこもりだった一人息子がゾンビになってしまったら…?」、そんなシチュエーション考えたことがありますか?
この作品では引きこもりなのにどこで感染したのかという謎は残りますが、父親の自己中心的考えかつ息子や寝たきりの父親のことをないがしろにしているような言動に、視聴中にいら立ちを覚えるほどでした。
母親の息子に対する愛情がとても強く、人としてそれは…と思うことを父親に提案しますが、結局は自分が息子に食べられるという選択をするシーンは、母性や息子に対する強い愛情を感じます。家族とは何なのかを考えさせられる作品です。
ゾンビ映画といえば銃やハンマー、刀などで応戦というスタイルが定番ですが、この作品では護送される途中で囚人が脱走、合流地点にいた組織の人間がゾンビとなり戦闘へと発展することで、アクション要素がとても高い映画となっています。
ウイルスではなく死者がよみがえる『黄泉がえりの森』で復活するという設定も他にはない設定で、単純にゾンビが蔓延した世界を生き延びるのではなく、数百年続いていた謎の女性と組織のリーダーの因縁の対決などストーリーも練り込まれているので最後まで楽しめますよ。
なお追加バージョンの収録された『THE ULTIMATE VERSUS アルティメット・ヴァーサス』もDVD・Blu-rayで販売されています。
学校をさぼって家出している祖父に会いに行ったものの、街はゾンビが徘徊しているという状況。何とか祖父の別荘にたどり着くも、そこでゾンビに襲われてしまうのですが、こともあろうに天才外科医だった祖父・隆平がリカに手術をすることで、リカはゾンビと戦う戦士となるというストーリー。
低予算映画ならではのゾンビメイクがライトだったり、チープさが随所で目立ちますがキャラは個性的な設定の人物が多く、ゾンビだけかと思ったら後半ゾンビの親玉ともいうべきクリーチャーが出てきます。
『VERSUS ヴァーサス』の北村龍平監督が原案・脚本とプロデュース、『魁!!男塾』の坂口拓監督作品で、故・桜塚やっくんが主演を務めている映画です。
カージャックにあったとある家族は犯人の指示に従って山奥に入るものの、車がトラブルで止まってしまいます。しかもそこは戦国時代から忌まわしい因縁のある禁断地で、鎧をまとったサムライゾンビが現れ一行を襲います。
低予算ながらもゾンビはしっかりと造り込まれていて、バリエーションも多いです。ギャグもありますがやや滑り気味でゾンビが出てくるものの緊張感の薄い作品ですが、ストーリーのオチは最後でしっかりと回収されています。
花くまゆうさくさんの同タイトル漫画を実写化した映画ですが、浅野忠信さんと哀川翔さんはこの作品で初顔合わせなんですよ。
主人公のフジオ&ミツオコンビは柔術をマスターしているのですが、産業廃棄物が原因で発生したゾンビが増殖していき、なぜかごく普通の一般人である主人公2人が世界を救うためにゾンビに立ち向かうという状況に。
ロシアで最強となる夢をかなえたいと願うおっさんが、ゾンビ相手に逃げ惑う様や2人のやり取りなどユーモアあふれる作品でホラーというよりはコメディに近い作品です。
筋肉少女隊のボーカルである大槻ケンヂさんのバンド、『特撮』の『ヌグルマー』という曲をモチーフに作成された小説・『縫製人間ヌイグルマー』が原作、主人公に中川翔子さんを起用している作品。
ゾンビの数が109体、主人公・鮎川夢子がロリータファッションといういで立ちで、テディベアのブースケと合体し「ヌイグルマー」となって戦う設定は魔法少女や特撮ものといったイメージの方が強いです。ちなみにヌイグルマーのデザインはあの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズを手掛けている鶴巻和哉さんとコヤマシゲトさんペア!
ゾンビものではあるものの世界征服をたくらんでいる悪党と戦うなど、アクション色が強いのでゾンビが苦手という人でも比較的視聴しやすいですが、『PG12指定作品』となっています。
出典:YouTube「5/16(土)公開『Zアイランド』予告編」
こちらの作品は1990年代と古い作品なのですが、ロックバンドのギターウルフが出演しているだけでなく、『死霊のはらわたⅡ』などのB級映画のオマージュがちりばめられています。しかも撮影はタイで全編収録され、王国軍が協力しているうえに爆破シーンは軍提供の実物の火薬を使うという徹底ぶり!
ここまで読むとシリアスな作品と思われがちですが、コメディ要素のある作品です。ギターウルフにあこがれている主人公・エースがとある町のガソリンスタンドで出会った少女・トビオ。次の町を目指しトビオと別れ、目的の町にたどり着くもそこはゾンビにされており、トビオのことが心配になったエースは引き返そうとするのですが…。
ギターウルフファン必見の作品ですよ!
地球外生命体に寄生されることにより人類がゾンビ化するという設定の作品ですが、筆者的にはゾンビというには少し微妙な感じのする作品でした。主人公の女子高生・キカの母親・リッカが『人食い殺人鬼』という時点ですでにウィルスのようなものが発生しているのかと思ったら、もともとサイコキラーという設定だったようです。
宇宙から飛来下謎の物体の力を得ることでゾンビたちのリーダーとなり、好き勝って人間をもてあそぶリッカとその弟。一度死んでしまうものの日本政府により身体を改造され、父親の復讐、そして日本を救うために戦うヒロイン・キカという設定は特撮ものっぽい印象があります。
筆者的に「このシーン必要?」と思う描写もありましたが、ハッピーエンドで楽しめる作品でした。
日本のゾンビ映画をご紹介しましたが、気になった作品はあったでしょうか?
意外な人が主演している作品もあり、驚いた人も多いかと思います。今回ご紹介した作品はdTVやu-nextなどの動画配信サイトで視聴することが可能なものもあり、DVDやBlu-rayが販売されている作品も多いです。
自宅でまったり、ゾンビ映画を見てみませんか?
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