2020年4月現在、コロナウイルス(COVID-19)の感染を防ぐために自主的に外出を控えていたり、テレワークに切り替わったことによって自宅にいる時間が増えたという人は多いですよね。
仕事が終わった後のリラックスタイム、気分転換にホラー映画はいかがでしょう?
「ネットのおすすめは有名どころばかりでつまらない」と思う人には、マイナーなアジアのホラー映画がおすすめです。日本ではあまり紹介されないタイやシンガポール・フィリピンの映画にも、ホラージャンルがあるんですよ。
今回はアジアのホラー作品を13作ご紹介していきますので、映画選びの参考にしてくださいね。
アジア映画はハリウッドなどに比べると撮影費用や規模が小さい傾向にありますが、同じアジア圏内、仏教国のものであればジャパニーズホラー感たっぷりな怖さを味わうこともできます。
ホラーコメディ作品もあるので、ホラー好きを飽きさせませんよ。
こちらの作品は2018年に劇場公開された比較的新しい映画で『PG12指定作品』です。台湾で人気の作家ギデンズ・コーが監督している学園ホラーもので、この記事を執筆する前に私は視聴しました。B級ながらもストーリーはしっかりしていて、映画ブログを執筆している人やホラー映画好きの間でも評価は高め。
ただ単なるスプラッタものというのではなく、「いじめ」や「人間の怖さ・狂気」といったものが強い作品なので、いじめに対してトラウマのある人はキツイかもしれません。
学級崩壊しているクラスでひとりいじめに遭っている男子高校生が主人公で、ストーリーはこの主人公といじめをおこなっているグループを中心に進みます。
偶然車にはねられてしまった人間の少女の姿をした化け物を見つけた主人公といじめっ子たちの行動、そしていなくなった妹を探し求め見つけて救出しようとした化け物の姉の姿を見ていると、本当に怖いのは人間なのではないかと気づかされる作品です。
私は化け物少女の最期には涙が流れそうになりましたが、ラストの主人公の取った行動には共感できませんでした…。
この作品は台湾で2017年に劇場公開された作品で、主人公はTVプロデューサーの男性。恋人との結婚を控えているタイミングで、古くから伝わる死者と生者との結儀「冥婚」についての取材をおこなっていました。
この「冥婚」は実際に台湾で今でも伝わっている風習なのをご存じでしょうか?
オカルトオンラインでも過去に記事を作成していますので、「冥婚」について詳しく知りたいという方はこちらの記事を読んでから視聴したほうが、楽しめるかもしれませんね。
台湾は日本人に人気の観光スポットとして有名であり、近年では台湾ではメジャーなタピオカミルクティーが日本で大ブレイクしています。しかし、そんな台湾にもちょっと奇妙な文化があることをご存知でしょうか。今回は、台湾にある文化の中から特に有名な「赤い手紙」について紹介します。公開日:2019年10月25日 更新日:2020年2月23日赤い封筒を見つけても拾っちゃダメ!台湾はエリアによって街の雰囲気が異なります。台北だと大都会で国際色が感じられますが、台南だとレトロな雰囲気が感じられます。しかし、運が悪い方の場合は街...
拾ったらアウト?台湾の怪文化「赤い封筒」 - オカルトオンライン|都市伝説・オカルト・怖い話・心霊スポット
台湾では道端に落ちている赤い封筒を拾った男性は、「冥婚」の相手にさせられるんです。この作品の主人公も例外なく何となく赤い封筒を拾ってしまったことで、不可解な夢を見はじめ恐ろしい怪奇現象が起こっていきますが、果たしてこれは主人公の幻想なのか現実なのか。
何も知らずに「冥婚」の相手に選ばれ必死に逃げる主人公と、それを執念深く追いかける死者の女性の姿がどこか幻想的な雰囲気をも感じさせるものがあります。ジャパニーズホラー的な雰囲気が強く、ほんの少し背筋がひんやりしたホラー映画を見たいときにおすすめ。
日本では2019年に劇場公開されたばかりのこの作品、実はシンガポール初のゾンビ映画!
制作当時は資金調達やあちらの国の表現の規制などにより、なかなか完成まで一筋縄ではいかなかった作品です。
映画の舞台は市街地ではなく陸軍のキャンプ場で、ある日突然謎のウイルスが発生して仲間たちが感染するのですが、感染から発症までがかなり早く凶暴性が強いのがこの作品のゾンビの特徴。さらに私たちが日常的に使っているとあるアイテムによって、このゾンビに襲われないという発想も新しいですね。
ゾンビのメイクなど特殊メイクのレベルやゾンビ役の役者さんの演技力が高めですが、普段やる気のない兵士たちが中心となっているためか、ガチホラーではなくホラーコメディ作品に仕上げられています。
ゾンビ映画をお探しなら、こちらの記事もどうぞ!
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2019年の作品とかなり新しくタイで人気No.1になっています。実際に視聴してみるとコメディ部分がちょっとすべりがちながらも、後半のホラー部分はそれなりにしっかりとしているB級作品。
主人公とその友人のオネェ系2人が中心になって話が進みますが、オネェ系の1人がイケメンで視聴開始時に何となくIKKOさんを思い浮かべてしまいました。厄年のために悪いことが続き「死ぬか出家して生きるか」の2択を迫られ、出家先の寺は「大蛇ナークの呪い」によって実は出家僧が出ない寺だったなどという設定があり、宗教色が強いと感じる人もいるようです。
『PG12指定作品』となっているので、子供と視聴するときは少し注意が必要です。ジャンルとしては心霊×パニックといった感じでタイならではなのでしょうか、客室乗務員にニューハーフがいます。
機内の客層もさまざまで健康な人だけではなく、閉所恐怖症と持病をもつおばあさん、元学者のお坊さんなどさまざま。CGレベルはお世辞にもあまり高いとはいえませんが、お坊さんの役立たず具合には苦笑する人もいるのではないでしょうか。
人は混乱状態に陥ると落ち着いて考えられなくなり、視覚重視で行動してしまいやすくなるもの。中盤~後半は生きている人間なのか心霊なのか疑心暗鬼になってしまうシーンもあり、ハラハラさせられます。
ラストは悲しい結末で終わりますが、407便はこれからもまた犠牲者を求めフライトを続けるのかと思う人もいるのではないでしょうか。
2011年のフィリピンのホラー作品ですが、やや物語の作りが複雑で1回で全て把握できないという人がいるかもしれません。私も最初は話の繋がりがいまいち把握できませんでしたが、中盤~後半になるにつれ全容をしっかりと認識することができました。
この映画は心霊×サイコものという作りで、ストーリーが犯人の過去と12年前の事件の話、そして今回の主人公姉妹の事件の3部構成になっています。
犯人の母親の人格や思考の異常さ、そして母親によって精神的苦痛を受け続けることで歪んでしまった犯人の人格。霊的なものよりはこういったサイコ的な部分が強めで視覚よりは精神的に怖さを感じる作品です。
この作品の監督はフィリピンで人気作品を数多く作り出してきたウェン・V・デラマス監督の作品ですが、残念ながら彼は2016年に49歳という若さで亡くなっています。
この作品に登場する人形はリカちゃん人形のように小さくてかわいらしいものではなく、日本人形やフランス人形のようなリアルさがあり、亡くなった子供の等身大サイズ・会話も可能という造りなので、人形が苦手という人には向かないかもしれません。
スクールバス事故で亡くなった子供たちの親が、その心を癒すために自宅に置くことになった我が子そっくりな等身大の人形。複数家庭に置かれたこの人形たちが人間を襲うのですが、その真実を知ったときあなたはどう思うのでしょうか。
人形のまつ毛メイクが失敗してるなと感じましたが、それが余計に怖さを感じさせます。全編人形を使うのかと思えば、後半は「人形に扮した子役」が大人を襲うという構図になってしまっているのが少し残念なところ。終わり方も一応はハッピーエンドなもののしっくりこず、納得がいかないという人もいるかもしれません。ストーリーがしっかりしていてジャパニーズホラー好きにオススメな作品です。
人形を題材にしたホラー映画はたくさんあります。興味のある人はこちらの記事もチェック!
人の形をした物には、魂が宿るといいます。その人形が愛情を注がれればいいのですが、捨てられたりいじめられたりすると、人間と同じように悲しみ、怒り、憎しみでいっぱいになります。そんな人形は持ち主に復讐し、残った憎悪は呪いとなり、人々を無差別に襲うことも…。こうしたテーマが軸になる「人形×ホラー映画」って、実はけっこう面白い。「アナベル」のように実在する呪いの人形もあるという事実が、ホラー映画なのに妙なリアリティを感じさせてくれたりします。意外と悲しい過去があったりと、大人向けの作品が多いことも人形...
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アジア圏のホラー映画作品は仏教色が強く日本のホラーに近いものがありますが、モンスターものも存在します。この作品は「吸血鬼」を相手に奮闘するバトルもの。
恋人に愛想をつかされた主人公が身ごもっている恋人を追い彼女の実家へ行くのですが、子供のお祝い用にと豚を買いに行った先の住人が吸血鬼!
そうとは知らず豚を購入し帰宅することで、主人公だけでなく恋人一家まで吸血鬼に襲われ、逃げる最中に誕生した子供まで狙われてしまいます。吸血鬼が豚に化け自宅に侵入という斬新な発想もあり、細かなことを考えず観られるのでB級ホラー好きにはおすすめな作品ですが、グロシーンがやや多めなので苦手な人は注意してくださいね。
豪雨の中ジャカルタを目指し車を走らせていた6人グループが、1人の女性を親切心で家に送り届けたことから悪夢が始まります。
サブタイトルから吸血鬼ものかと思いがちですが、インドネシア版の『悪魔のいけにえ』なんです!
人肉を愛しすぎた女性、そして幼いころから彼女の英才教育を受けてきた3人兄弟のキャラも濃く、警察とさらに護送中に悪党まで加わってくるバトルロワイヤルな展開に発展します。前半は比較的緩やかなスピードで物語が進みますが、警察が登場してから後半は全身血まみれのスプラッタシーンの嵐なうえ過激なシーンも多いので、苦手な人は注意してくださいね。
こちらの作品は1980年代に公開された『夜霧のジョギジョギモンスター』という作品を、近代風にリメイクした映画です。
病気の母親の治療費がかさみ、祖母の住んでいた田舎に引っ越した主人公一家。残念ながら母親が亡くなってしまうのですが、その後幽霊が現れるようになり、母親が生前関わりを持っていた不気味で謎な集団について調べようとする主人公たちでしたが…。
アジアモノにしては珍しく、謎の集団が悪魔崇拝のカルト教団というタイトルからコメディものと思ったら大間違い。作品全体に暗い雰囲気が漂い幽霊などちょっと詰め込み過ぎ感がありますが、近年のジャパニーズホラーの色が濃く、ホラーとしての完成度はそこそこ高め。「リング」や「呪怨」好きな人にはたまらないでしょう。
あの呪怨の清水崇監督がプロデュースしている香港映画ですが、1980年代に人気のあったキョンシー映画のオマージュ作品でもあります。実際に当時キョンシー映画に出演していた俳優さんが出演しているので、中高年のホラーファンならチェックしておきたい『R15+指定作品』。
1980年代の作品とは作風が全く異なり、ジャパニーズホラー色の濃いシリアスホラーな仕上がりになっています。
主人公の心理描写や体験と平行して語られる、不慮の事故で亡くなった夫を生き返らせようと邪道士に復活の術をお願いする老婆の、年を取っても変わらない強く大きな愛情にほろりとくる人もいるのではないでしょうか。
CGの使い方やアクションシーンも香港ならではでしっかりしており、キョンシーの登場する理由などもしっかりと伏線があり回収されているのですが、ラストで現実なのか夢なのかという疑問を感じる作品なので好みが分かれる作品です。
カトリックの司祭が少女に憑りついた霊(悪魔)を除霊するというありがちな作品ですが、コメディ要素一切なしの『R15+指定』サスペンス映画。
カトリックの悪魔祓いというと「バチカンからの許可が…」などと思い浮かべそうですが、残念ながらバチカンは登場しません。この作品の主人公は除霊について詳しいもののまだ神学生で、補助司祭を務めるという設定です。
悪魔祓いの元祖『エクソシスト』と比べる人が多いようですが、この作品では悪魔関係のものとして昆虫や動物が多く出てくるので、他とはちょっと違ったグロ味の強い描写があります。
憑りつかれた少女についてだけでなく、悪魔祓いをする側の過去についてもしっかりと触れており、見ごたえ・迫力ともに満点な映画でホラー好きの間でも評価が高いです。
出典:映画.com「渇き」
日本の「渇き。」と間違えてしまいそうですが、こちらのタイトルには「。」がありませんのでご注意を!
『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督作品で、吸血鬼となった敬けんな韓国人神父が国内で流行した謎のウィルスに感染するも、奇跡的にただ1人だけ回復し吸血鬼となってしまうという面白い設定の作品ですが残酷描写は多め。
シリアスな作品ですが、病室で隣の患者の血を吸うためにベッドの下に横になって、点滴のチューブ伝いに血を吸う姿には笑ってしまう人も多いでしょう。
吸血鬼ならではの「愛する人を吸血鬼にすることで、破滅へと向かってしまう」パターンのストーリーです。しかも妻となったヒロインは元人妻で、DVの酷かった旦那から優しい主人公に惹かれ元旦那を殺害するも、良心にさいなまれ泣きながら義母に謝るも元旦那の幽霊に苦しめられる始末。
少しずつ精神を病んでしまうヒロインと、それを受け止めようとする主人公のラストシーンはほろりと涙してしまいました。
「アジア映画はハリウッドと比べると…」と言う人もいるかもしれませんね。確かに低予算だったり、CGや特殊メイクのレベルが低い作品も多いですが、ストーリー展開がしっかりとしていて見せ方も上手な作品もあります。
アジアのホラー映画はB級ホラー好きにはたまらない作品も多いので、休日や仕事の合間にちょっとしたホラーものを観たいときにおすすめですよ。
オカルトオンラインではホラー映画記事もあるので、映画探しの参考にどうぞ!
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