ウイルスってよく考えるとすごく気味が悪い…

冬になると良く耳にする言葉のひとつが「ウイルス」ですよね。

ウイルスといえばインフルエンザやノロウイルス、コロナウイルスなどなど病気や感染症のイメージがつきまといますよね。

ウイルスと似たものでよく一緒にされている「細菌」もいるんですが、実はウイルスと細菌って全く違うもの…

その違いが見えてくるとウイルスが実はすっごく不気味な物だという事が見えてくるんです。

公開日:2019年11月2日 更新日:2020年3月8日

created by Rinker
¥330 (2024/04/19 13:09:00時点 Amazon調べ-詳細)

ウイルスと細菌の違いとは?

ウイルスと細菌の違いはよく大きさが違うことが取り上げられます。確かに、細菌よりウイルスの方が小さいんですが、大きさ以外にも決定的な違いがあるんです。

それが、「単体で生命活動ができるか」です。

細菌は

  • 細胞を持っている
  • 自分で繁殖できる
  • 自分の力で動ける
  • 栄養を取り込んで活動する

つまり、すごく小さくて見には見えないのですが、生き物といっていいでしょう。細菌には感染症を引き起こすものがある一方で、私たちの腸の中で日々頑張ってくれているビフィズス菌などの善玉菌もいます。つまり、細菌と人間は共存できるということですね。

では、ウイルスはどうでしょうか。

ウイルスは、細胞を持っていない、自分だけで繁殖できない、栄養を取らない、自分の力で動けないんです。ウイルスと細菌ってなんとなく同じようなものだと思っていたら…もう、全然違うんです。そもそも細胞もなければ、自分で繁殖もしない、おまけに動くこともできないってウイルスって「なんだよそれは」という位、気味が悪いんです。

ウイルスは細胞を持たず、タンパク質でできた核「カプシド」の中に遺伝子情報が入っているという訳の分からないもの…

細胞を持っていないなんて、そもそも「生物」と言っていいのかも微妙すぎる存在なんです。

細胞を持っていないウイルスはどうやって増えるの?

ウイルスは細胞を持っていない…そして、自分だけでは繁殖することもできないんですが、ではなぜインフルエンザやノロウイルスがあんなに流行るんでしょうか。

ウイルスは自分だけで繁殖できないというだけで、動物や植物の細胞に入り込んで繁殖しているんです。

細胞に入り込んたウイルスは、まるでコピーをするようにどんどん繁殖して増えていきます。

つまり、インフルエンザなどの感染症にかかっているとき、私たちの細胞にウイルスが寄生して、どんどんコピーを作っているということ…。身体それに対する拒絶反応で熱を出しているんです。

細菌は仮に私たちの身体に害があるものだったとしても”細胞の外”で活動しています。

ですがウイルスは細胞の中にまで入り込んでいるということ…寄生のレベルが違うんですね。

[ite”mlink post_id=”9285″]

ウイルスは生物なの?なんだか宇宙人っぽい!

細胞を持っていないウイルスですが、それって「生物」といっていいんでしょうか。

ウイルスは微生物に分類されることも多いのですが、実際は細胞を持っていないので微生物ではないそうです。

そもそも、生物かも微妙…。

例えば、食パンを常温で放置しておくと腐敗が進みますよね。

 

あれは、細菌が増殖しているからなんです。でも、ウイルスはその環境では繁殖できないんです。あくまでも生きているモノ…動物や植物の細胞がないとダメ!その細胞に寄生していないと繁殖もできないし、動くことすらままならないのがウイルスです。

これって、生物というカテゴリーに収まらいシロモノなんです。

ウイルスで動物は進化を遂げた??

「ウイルス進化説」ってなに? 謎だらけで「なんか不気味」なウイルスですが、ウイルスがいるからこそ「進化」が遂げられたという説まであるんです。

ウイルス進化説では、ウイルスが細胞の中に侵入することで遺伝子にも影響を与え、その結果として生物が進化するという考え方です。

ウイルスがホストに取り込まれることで、遺伝子の移動があるという説で、決して多数説ではありません。

科学的に認められている説ではありませんが、こんなオカルトちっくな節がとび足すくらい、ウイルスって不気味でよく解らないものなんです。

参考資料 中原英臣、佐川峻、富家孝「ウイルス進化説について―ウイルスによる遺伝子の水平移動―」『山梨医科大学紀要第』第3号

ウイルスってちょっと宇宙人っぽい!

「パンスペルミア説」 ウイルスがどんどん不気味なものに思えてきたところで、ウイルスは宇宙から来たかもしれないという説もあります。

「パンスペルミア説」という説では、宇宙には実はいろんな形の生命体が存在していて、その生命体は宇宙から地球に向けて「毎日降り注いでいる」というもの。

つまり、この説では、地球の生命体も元々は宇宙からに来たという考え方です。突如として流行してたくさんの人の命を奪うウイルスは、実は宇宙から降ってきたんじゃないか…というわけです。

もしかしたら、ウイルスがいまこの瞬間、降ってきているかもしれません。でも、そのウイルスは私たちの目にとまることなく、細胞の中に侵入していくのです。

まとめ

ウイルスって良く聞く言葉ですし、感染症の対策として細菌やウイルスの対策をしているという方も多いことでしょう。

同じような物と捉えられているウイルスですが、実は生物かどうかも微妙。。

細胞も持っておらず、生き物の細胞に寄生しないと増えることもできない”へんなもの”なんです。

ウイルスって、かなり不気味だと思いませんか?

created by Rinker
ジェネオン ユニバーサル エンターテ

参考資料

 AMR

メディカルノート      

日本微生物生態学会      

exciteニュース