アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置する島国・・・。
日本に住んでいると地理的にも心理的にもかなり遠い国という印象があるのではないでしょうか。今回は、アイスランドの地下に関する謎めいた話題をご紹介したいと思います。
アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上にある島国で首都はレイキャヴィークという都市で、総人口は約35万5620人です。
ヨーロッパの島国で、以外かもしれませんが実はアイスランドは共和制をとっている国でもあります。
広さは日本の北海道と四国を合わせた位で火山や温泉が多い国でもあります。
そんなアイスランドの地下に沈没した大陸があるかもしれない・・・というのです。
アイスランド地下に大陸が眠っているかもしれない・・・
なんともSFちっくでちょっとありきたりにも思えてくる話ですが、国際的な地質学者チームが発表がこんな発表をしているんです。
イギリス・ダラム大学のジリアン・ファルガー名誉教授(地球物理学)率いる国際的な地質学者チームは、グリーンランドから欧州大陸まで伸びる広大な大地が地下に存在していると発表。その面積は約60万平方キロだが、イギリスの西の地域まで含めると最大で100万平方キロになる可能性があるという。
この新説は、北大西洋地域の海洋地殻と大陸地殻の範囲や、アイスランドのような火山島がどのようにして形成されたかなど、長年にわたって科学的に考えられてきたことに疑問を投げかけるものだ。
決してSF的な空想の話ではなく、ちゃんとした研究チームが「広大な大地が地下に存在している」ことを発表したのです。
アイスランドは、巨大な火山島ですが、もし本当に広大な大地が地下にあったとしたら火山島の形成の歴史がごっそり変わってしまう可能性も秘めている大発見なのです。
つまり、これが事実だとしたらアイスランドはその沈んだ大陸の高原だったということですね。
アイスランドの地下に巨大な大地が眠っている・・・なんともわくわくする話ですが、地底人がいるとかそういう話ではなく(笑)この発見が大発見なのは、今まで考えられてきた地球の変化の歴史が実は違っていたかもしれないレベルの発見だからです。
地球には5000万年以上前にパンゲアという超大陸があったと考えられてきました。
そしてその大陸が分裂して長い時間を経て、今の形になったと考えられていたのです。
ですが、アイスランドの地下に巨大な大地があるとしたら、パンゲアが分裂したという説がくずれてしまうということ。
もともと、アイスランドの地下の地殻の厚さは40キロ以上あって、これは海洋地殻の7倍の厚さだったことは以前から解っていたそうですが、これもアイスランドの謎のひとつでした。ですが、アイスランドの地下に大陸があるとしたら、アイスランドは海洋地殻に囲まれているのではないのかもしれないということになります。
そして、他の場所でも同じように地下に大陸が眠っていることが解ったら、地球の成り立ちや海洋地図にも大きく影響してくる可能性があるのです。
大西洋中央海嶺が突き出た部分にあたるのがアイスランドですから、この地下に巨大な大地があったら・・・今まで考えられた来た様々なことが変わってくる可能性があります。
地球がどうやって今の状態になったのが解るかもしれない大発見ですが、研究や調査は未だ道半ばです。
これから世界中の研究チームがアイスランドの地下を調査することになっているそうですから、続報を待ちたいですね。
参考資料:Mysterious ‘hidden continent’ may be lurking underneath Iceland, experts say(dailystar)