東日本大震災から10年となる2021年。
日本を揺るがしたあの災害を忘れることはできません。あの日から10年経ってもなお、震災の爪痕は大きくまだまだ復興の途中です。
日本という国がプレートの境界線にあり、世界でも有数の地震大国であることは皆さんもご存じのとおりです。その日本でもM9.0の東日本大震災を経験して今でも大きな傷が残っているわけですが、他にもまだ同等程度の規模の地震を引き起すかもしれないのです。
東日本大震災の地震の規模はM9.0国内で観測された地震で最大の規模でした。
プレートのひずみが原因で起ったのが東日本大震災ですが、日本の周辺にはプレートの境界線がたくさんあります。プレートは少しずつ動いていて、ひずみがたまっていく・・・そのひずみのエネルギーが放出されるときに地震が起るのです。
日本の周辺は4枚のプレートがひしめき合っています。今、警戒されている南海トラフもこのタイプの地震です。
そして、南海トラフ以外にもM9クラスの地震を引き起すかもしれない地震があるのです。それが千島・日本海溝沿いの巨大地震です。
2020年、内閣府から発表された千島・日本海溝沿いの巨大地震による津波想定では、岩手県内では最大震度6強、そして最も高い津波が来ると予想される宮古市では、家や漁港がない場所だが29.7メートル、そして岩泉町で26.6メートル、山田町で21.9メートルなどとなっている。
東日本大震災の被災地でもある岩手県なども地震や津波の予想がされています。
東日本大震災を経験したばかりなのに・・・「もうやめてくれ」と心から思うわけですが、この地震の周期を見てみると、警戒を怠るわけには行かないことが見えてきます。
千島・日本海溝沿いの巨大地震は、400年程度の周期で発生しているとされています。
そして気になるこんな話が・・・
東北大学災害科学国際研究所・今村文彦所長:
400年くらいの周期で発生しているものと考えられます。前回は1600年代で起きましたので、今回(東日本大震災から)そんなに間がなく地震津波が発生する可能性があります
今、2021年。そして、前回の地震が1600年代だったとしたら・・・もしかしたらそう遠くない未来にこの地震も起きてしまうかもしれないのです。それがいつなのかを予想するすべはありません。場所によっては東日本大震災を上回る津波が予想されているこの地震。
今、東日本大震災の被災地ではかさ上げ工事や防潮堤の建設が行われていますが、もしかするとこの防潮堤を越える津波を発生させるかもしれないということです。
東日本大震災も1000年に一度とか400年に一度の地震だと言われていますが、日本の周辺には同等程度の地震を引き起す可能性があるプレートの境界線がほかにもまだあるということを忘れないようにしなくてはなりません。
他にも南海トラフや日向灘、首都直下の懸念もありますし、まだ発見されていない断層もあります。日本に住んでいる以上、地震を避けて通ることはできないのですから、普段から「地震が来るかもしれない」と思って、生活をしていくようにしたいですね。