三重県の伊勢神宮といえば、正式名称を「神宮」というように、日本の神社の最高格です。
天皇の先祖神である「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」が祭られていて、また三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」が奉納されています。そんな格式高い神社でありながら、昔から「お伊勢さん」と呼ばれ庶民にも愛され、現在も観光地やパワースポットとして格別の人気を誇っています。
しかしそんな伊勢神宮に、数々の怪しい都市伝説や、怖い話、不気味なエピソードがあることはご存知ですか?
今回は伊勢神宮の都市伝説や怖い話を厳選して10個集めました。
伊勢神宮は天皇家の先祖神である天照大御神を祭り、しかも天皇の証である三種の神器の一つが奉納されている、まさに天皇家のための神社です。
しかし実は伊勢神宮にはじめて参拝した天皇は明治天皇で、それ以前の歴代天皇は一度も伊勢神宮に参ることはありませんでした。
この理由はいまだにはっきりしていませんが、天皇が天照大御神の「荒魂(あらみたま)」を恐れたため、という解釈があります。
日本の神様はキリスト教のように神と悪魔で善悪が分かれたものではなく、恵み(和魂)と災い(荒魂)を同時にもたらす神様でした。国で災害や疫病が起これば、神の祟りだと解釈していたのです。
日本でもっともパワーをもつ天照大御神は、それだけ祟りの力も大きいと考え、天皇は直接参拝することを避けたのです。
伊勢神宮と他の神社との大きな違いに、「式年遷宮(しきねんせんぐう)」という儀式があります。天照大御神を祭る社殿は、20年ごとに作り替えなければならないのです。
この際には神宝や装束類も新しく奉納され直します。
また伊勢神宮では必ず、天照大御神に毎日朝夕の2回、神饌(食事)が供えられます。まるで人間のようですよね。
しかもその神饌(しんせん)の中身は米や魚、アワビなどかなり豪華。
式年遷宮も毎日の食事と同じく、衣食住の交換なのです。人が服を着替えるのと同じです。
天照大御神はただの神ではなく、毎日食事をして時に服を着替える、極めて人間に近い神様だという認識がありました。これは、天照大御神のモデルが人間だから、という説があります。
なんと天照大御神のモデルは、あの邪馬台国の女王卑弥呼だという説があるのです。コチラの記事でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
伊勢神宮には八咫鏡(やたのかがみ)という、三種の神器の一つが保管されています。三種の神器は天皇家の証であり、すさまじい霊力をもっているため、見ることや写真を撮ることは禁止されています。そのためその姿はいまだに謎に包まれています。
しかし明治時代の文部大臣であった森有礼(もりありのり)がこっそり盗み見て、鏡の裏にはヘブライ語で「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」と書いてあったと証言したことがあります。
ヘブライ語とは古代イスラエル人(つまりユダヤ人)が用いていた言葉で、「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」は『旧約聖書』の出エジプト記三・一四の言葉で、「我は在りて有る者」という意味です。
その後もヘブライ語学者の左近博士という人物が宮中に呼ばれて解読にあたり、この話題は新聞にも一時期載ったのですが、結局のところ真相は不明のまま。
しかし天皇家の証である三種の神器に本当にヘブライ語が書いてあったのなら、天皇家はユダヤ人と同じルーツをもつ可能性が出てきます。
三種の神器が一般公開されていない理由は、天皇家の秘密を守るためなのかもしれません。
こうして誕生したのが、日本人とユダヤ人は同じルーツをもつという「日ユ同祖論」です。日ユ同祖論についてはコチラの記事でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
こちらも日ユ同祖論に関連する都市伝説なのですが、伊勢神宮の周辺には「六芒星(ろくぼうせい)」のマークが多く見られます。六芒星はユダヤ教では非常に神聖なマークで、「ダビデの星」と呼ばれています。
伊勢神宮近くの「伊雑宮(いざわのみや)」という神社の石灯籠にも、ダビデの星が彫られているのですが、「いざわ」という語のルーツはヘブライ語の「イザヤ(神の救い)」だという説があります。
『旧約聖書』には「イザヤの書」と呼ばれる大予言の書があり、そこには「それゆえ、東で主をあがめ、海沿いの国々でイスラエルの神、主の名をあがめよ。(イザヤ書24章15節)」という言葉があります。
東の国の海の島々で主をあがめる……これはもしかしたら、極東の島国、日本の海沿いに位置する伊勢神宮のことだったのかもしれません。
伊勢神宮は天皇家の先祖神を祭る、日本最高格の神社です。そのため伊勢神宮で願ってよい祈りは国家安寧や世界平和といった公の願い事に限ります。
縁結びや学業成就のような個人的なお願いは厳禁。
ただしこれはあくまでも天照大御神を祭る正宮のみで、荒祭宮(あらまつりのみや)や多賀宮(たがのみや)のような別宮でならOKです。
おみくじといえば神社の楽しみの一つという人も多いかもしれませんが、伊勢神宮にはおみくじがありません。
これは昔の人にとって伊勢神宮に参ることは一生に一度の一大イベントだったので、そんな日が大吉でないはずがない……と考えられたため定着しなかったからです。
また上でも書いたように、個人的なことを占うのはふさわしくないという考え方もありました。
伊勢神宮は、熊本県の幣立神宮から四国の剣山を通るまっすぐな線の上に存在します。富士山や皇居もこの直線状にあり、伊勢神宮も幣立神宮も富士山もパワースポット(聖地)として有名です。
このような直線を「レイライン」と呼びます。
幣立神宮を起点として諏訪大社や白山に向かうレイラインと、幣立神宮から四国を通って伊勢神宮や富士山を通るレイラインがあります。また、鹿児島県と宮城県の間にある霧島からまっすぐ伊勢神宮に向かって直線を引いても、富士山や皇居、鹿島神宮などが一直線上に並びます。古都京都はこのレイラインに囲まれたエリアになります。
レイライン上に配置された日本の聖地はただの偶然なのか、それとも何か意味があるのでしょうか?
レイラインについてはコチラの記事でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
第二次世界大戦において日本の敗戦が間近となった昭和20年。軍部では起死回生をねらい、当時のアメリカ大統領ルーズベルトの呪殺を計画。位の高い僧たちが全国から集められ、密教の呪術「大元帥法」を執り行った。
護摩(ごま)をたき、祈祷(きとう)を続けること3ヶ月。ついに呪いは成就した。1945年4月12日、ルーズベルトは勝利を目前にして急死したのだ。
有名な都市伝説「ルーズベルト呪殺作戦」です。
実際にルーズベルトが呪いによって死亡したのかはわかりませんが、「敵国降伏(降伏とは、神の力で敵を倒すこと)」の10銭切手も発行され、伊勢神宮に昭和天皇が参拝し、戦勝祈願を行った記録も残っています。
ルーズベルト呪殺作戦についてはコチラの記事でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
伊勢神宮といえば天皇家の先祖神である天照大御神を祭った神社なのですが、実は最初は天照大御神と関係のない神社だったという説があります。
伊勢神宮で天照大御神が祭られるようになったのは奈良時代の天武天皇の頃で、それまでは「タカミムスビ」という神様が祭られていたとされています。
これはタカミムスビこそが天皇家の真の先祖神だという説に基づきます。天武天皇が天皇家の先祖神をタカミムスビから天照大御神にすり替えたというのです。
このミステリーについてはコチラの記事でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
伊勢神宮にはいわゆる中心である本宮の他に、別宮や摂社、末社など合わせて125の宮社があり、それらは三重県内の4市2郡に点在しています。
その別宮の一つである「瀧原宮(たきはらのみや)」は、別宮の中も本宮から1番遠い場所にあるので人はあまりいません。
しかしこの瀧原宮、パワースポット好きの間では有名です。というのも「ゼロ磁場地点」の一つなんです。
ゼロ磁場とは、地球が発する正反対の磁力がぶつかり合い、打ち消し合っている場所のことで、日本では長野県の「分杭峠」が有名です。
ゼロ磁場では方位磁針やGPSが使えないといった地磁気の乱れの他、気持ちが落ち着く、病が治ったなどの効果も報告されており、スピリチュアリストの間では有名です。
三重県の最恐心霊スポットランキングはコチラ→【知りたくなかった】三重県のヤバい心霊スポットランキング!