カテゴリー: うわさ・体験談

旅行鞄を持って歩く男性

学生時代、茨城の実家から東京まで電車通学していた時の体験です。学校から帰る時に駅まで母がよく車で迎えに来てくれていました。その駅は再開発で新しい電車が通ったばかりの駅でした。その日もいつも通り母に迎えに来てもらい、車の助手席に乗り家に向かって走り始めました。フロントガラスからふと進行方向に向かって目をやると、中央分離帯を歩く人影が見えました。驚いてより目を凝らしてみてみると、旅行鞄を右手に持った男の人が歩いていました。私は驚き母に「何であの男の人、中央分離帯なんて歩いてるんだろうね」と声をかけました。すると母が「何言ってんの?どこにそんな人いるの?」と言ってきました。この会話の間も車は進み、どんどんその男の人に近づいているのですが、一向に母には見つけられません。「そこに歩いてるじゃん!!」と言って男の人を追い越して振り向いた時、男の人の人影はなくなっていました。

「振り向いたらもうそこには居ない」というよくありそうな話なのですが、本当にその男の人はいなくなってしまいました。最初は酔っぱらっているから中央分離帯(今では低木が育っていますが当時はまだ何もない状態でした。)なんて歩いてるのかなと思ったことも印象に残っています。これ以外にも何度か心霊体験はありますが、この体験は驚くほど怖くはありませんでした。その理由が、目撃した男の人の身なりがあまりにもキレイだったからです。全身キャメルのスーツで旅行鞄(トランク)も靴もキャメルの皮っぽい素材で揃えられており、左腕でジャケットを持つ後姿もピンと背筋が伸びていて、とてもきれいな後姿でした。もうずいぶん前の体験になりますが、いまだにあの後姿が印象に残っています。一緒に居た母は当然、説明しても半信半疑でした。[cc id=5872]

茨城県守谷市中央[map lat=”35.9509522″ lng=”139.99118059999998″ width=”800″ height=”600″]
オカルトオンライン編集部

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