1972年(昭和47年)6月26日、東京都港区新橋の第一ホテル新館3階、304号室で女性歯科医が全裸で死んでいるのが発見された。鑑定の結果、死亡後姦淫されていることが判明。当時、ホテル内での殺人事件はあまり例がなかった。被害者は遺体を発見した連れの二人の医師とともに熊本県八代市より上京、第一ホテルに24日から投宿した。翌25日に有楽町のガード下前の焼き鳥屋で同行者たちと酒を飲んでいた所、午後7時半ごろに「気持ちが悪くなった」と言ってホテルに帰ったという。また、ホテル側の話では25日夜は大勢の宿泊客がいて、同館ホテルに入るためには南側の本館1階ロビーを通らなければならないが、従業員やガードマンがその場にいたという。隣の部屋と真下の部屋にいた宿泊客が「助けて!」という叫び声を聞いたというが、どちらもホテルということもあり女の叫び声が男女の間の別の連想が働いて、その場で警察やホテルに通報していなかった。この事件では被害者が女歯科医という地位にあり、夫がいる中で不倫関係を結んでいたとして週刊誌などで報道された。事件の猟奇性とともに被害者のプライバシーに関わる報道が多くなされ、世間の注目を集めることになった。[cc id=5872]
東京都港区新橋1-2-6[map lat=”35.6687253″ lng=”139.75735680000003″ width=”800″ height=”600″]