2011年(平成23年)11月28日午後10時25分頃、荒川区東日暮里三丁目28番先路上でタクシー運転手がスーツ姿の若い男性が背中から出血しているのを発見し、110番通報した。男性はタクシーを呼び止め、「病院に連れて行ってほしい」と話し、運転手が「どうしたんですか」と尋ねると「刺された」と言い倒れたという。被害者の傷は心臓近くに達しており、病院に搬送された時には既に心肺停止の状態でそのままの形で亡くなった。手などで身を守る際にできる防御創は無く、背中をいきなり刃物で刺されたとみられている。その後の警察の調べで、被害者は近所に住む当時24歳の会社員であることが判明した。現場は被害者の自宅まで僅か数十メートルのところであった。犯行時刻頃に現場付近で男性同士の口論する声が近所に聞かれていた(特にとても怒った様子の中年の男性の声が聞こえていたという)その後最も事件解決の手掛かりとなりそうな物証が見つかった。現場付近の防犯カメラに、犯行時刻頃に現場に近づく男、及び事件後現場から全力で走り去る不審な男が映っていた(2名は服装から同一人物のようにも見受けられるが、警視庁は断定していない)。男は犯行現場から南の方角、JR鶯谷駅方面に向かったことがわかっている。