1982年6月5日夜から翌6日朝にかけ、家出中のA、B(いずれも事件当時14歳)は東京都新宿区歌舞伎町内の「1+1」などのディスコや喫茶店など数軒で遊び、途中のゲームセンターで若い男に声をかけられた。A、Bは男と新宿駅東口のマクドナルドに立ち寄ってジュースを飲み、帰り際に「一緒にドライブに行こう」と男に誘われたA、Bは午前4時30分頃に男の運転する乗用車に乗り、都内のゲームセンターなどで遊んだ後に千葉県方面へ向かった。犯行現場となった千葉県千葉市横戸町に到着するまでにBは車中で眠ってしまった。物音がしてBが起きると、Aの姿がないことに気がつき不審に思うも、男に誘われそのまま散歩に出かける。するといきなり男に後ろから殴られ、悲鳴を上げると首を絞められて失神する。その間に男は姿を消し、目を覚ますと花見川サイクリングロード脇の笹薮の中にAの死体があるのを発見。6月6日午前11時50分頃、現場を通りかかった通行人が通報したことにより事件が発覚した。Bは病院に搬送されたが、打撲などの軽傷で助かった。1982年6月7日、千葉大学法医学教室にてAの司法解剖が行われ、Aの死因は首を切られたことによる失血であることが判明した。また、Aは首を切られた後に両足のアキレス腱が切断されていた。Aの検視の結果やBの怪我の状況から、二人が男に襲われた時刻は午前8時以前と推定された。