名月の夜になると滝つぼから朱塗りの杯が浮かんでくるようになったと言われている。

北郷氏初代当主北郷資忠が、当地にて月見の宴を催した際、18歳で領内一の美女と言われていたお雪(おしず)が資忠にお酌をしたが誤って酒をこぼしてしまったという。この事を恥ずかしく思ったお雪は杯を持って滝つぼに身を投げた。お雪の恋人であった経幸は悲しみのあまり日夜、滝の上からお雪の名を叫んだが、ある日、『書きおくもかたみとなれや筆のあとまた会うときのしるしなるらん』と岩に刻み姿を消した。恐ろしい話である。
宮崎県都城市関之尾町[map lat="31.7681559" lng="131.0050564" width="800" height="600"]