あなたは「ジェヴォーダンの獣」をご存知ですか?
当サイトでは数多くの獣について紹介しているので興味のある方は読んでみてください。
この獣は18世紀のフランスに突如として現れ人々を襲っていったといわれています。
見た目はオオカミのような生き物で、目撃者などが多数いると報告されています。
今回はそんな「ジェヴォーダンの獣」について詳しく迫っていきたいと思います。
1764年、フランス南部ジェヴォーダンという地方でとある事件が起きました。
羊飼いの少女の目の前に謎の獣が現れ、少女は襲われてしまします。
幸い、少女は腕を噛まれ衣服を引き裂かれた程度の被害で、命にかかわるようなけがではなかったと考えられています。
少女が襲われた一帯はオオカミが多く出没することから、村人は恐らくオオカミに襲われたのだろうと考えていました。
しかし、少女は家族に訴えます。
「オオカミなんかではない。子牛ほどの大きさで頭が大きな獣だった」と。
内臓を食い荒らされた14歳の少女が森の中で遺体として発見されます。
発見された時の手足はキレイなままで、お腹の部分の内臓が食い荒らされているという状態でした。
獣は内臓を好んで食べる傾向にあります。理由としては肉よりも栄養価が高いからだそうです。
その事件をきっかけに獣による死者が続出したのです。
今まで平和だったジェヴォーダンの村は恐怖で震え上がるのでした。
未遂事件も多発していて、生存した人からの証言も数多くあったそうです。
その人たちの証言は「見たことのない動物だった」という証言が多く寄せられたのです。
当時の大都会であるパリで「ジェヴォーダンという地方には謎の獣が現れて人々を食い殺している」という噂が流れます。
その噂が当時の国王ルイ15世の耳にも入り、原因の調査と討伐を目的に甲冑とマスケット銃を装備させた兵士などをジェヴォーダンに派遣することにしたのです。
しかし、派遣された兵士たちは戦術などのミスにより任務を果たすことができなかったのです。
ルイ15世は次に「アントワーヌ・ド・ボーテルヌ」という狩り人を派遣することにしました。
この狩り人の指揮の元狩りを実行すると、見事全長1.7メートル、体重60キロほどの大型のオオカミをしとめることができたのです。
このオオカミを「ジェヴォーダンの獣」の正体として剥製にして、ルイ15世に献上し事件は終わった・・・
と思われていたがそれだけでは終わらなかったのです。
事件が終息したと思われていたが、再び被害者が続出し始めたのです。
再び、ジェヴォーダンの人々は「事件は終わっていない」とルイ15世に伝えますが、アントワーヌには既に賞金や恩賞などを与えてしまっていることと、新聞で大々的に報道されてしまっていることから、今更偽物でしたとは言うことができずジェヴォーダンの訴えを無視したのです。
この状況を見かねたある男が立ち上がります。
1967年6月に漁師ジョン・シャステルが謎の獣を射殺したのです。
彼のやり方は非常に独特で、いまだに批判的な意見が数多く存在します。
彼は聖母マリアのメダルを高温で溶かし、銀の弾丸を作ります。
銀の弾丸は狼男を倒すための道具として知られていますね!
さらに、その作った弾丸を教会で清め、狩りの最中に聖書を読むという行為に出たのです。
なぜか、獣は聖書が読み終わるのを静かに待っていたのです。
そして、読み終わりと同時に射殺。
しかし、このやり方は見てわかる通り多くの「やらせ疑惑」が噴出したのです。
今では上記の説が最も信じられていますが、今のところは真相は不明のままです。
いかがだったでしょうか?
フランスで起きた謎の獣襲撃事件。
この物語は映画化もされていて、もっとわかりやすく知りたいという方は映画を見てみるのもいいかもしれません!