日本から海を隔てたお隣の国韓国・・・。政治的、そして歴史的には決して仲良しとは言えない間柄ですが「観光は別~」という方もいらっしゃることでしょう。
韓国で人気の観光地といえば、済州島・・・。韓国に行ったことがないという方でも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
今は韓国屈指のリゾート地として知られている済州島ですが、過去にとんでもない事件が起こった場所でもあります。“済州島四・三事件”・・・。一体なにが起こったのでしょうか。
済州島は、韓国の最南端の島で実は火山島です。
日本海にも接しており、大韓民国済州特別自治道という行政区に分類されています。今は韓国の領土ですが、実は済州島はかつてかつて耽羅という韓国とは別の国でした。
李氏朝鮮とも全く別の国を構成しており、20世紀初頭までは朝鮮半島とは全く違う文化を持った人々が住んでいました。
済州島は韓国というイメージが強くありますが実はもともとは別の文化が根付いていた場所。その後、日本統治時代などを経て韓国の領土となったのです。
それでは、済州島に元々住んでいた人達はそのまま韓国人になったのでしょうか・・・、ちょっと嫌な予感がしてきた方もいらっしゃるかもしれませんが、ある事件が起こりました。
済州島四・三事件・・・この事件が起こったのは、1948年年のことです。
当時の朝鮮半島は、アメリカの指揮下にありました。というのも、大戦前に韓国と日本は併合されていますから、日本が戦争に負けたということは日本と併合されていた朝鮮半島もアメリカの指揮下に入ることになります。
つまり、韓国は日本を「戦犯」だの「敗戦国」だのと言いますが、そもそも韓国と日本は戦争をしていませんし、当時は日本だったわけですから自分達も同じモノだということをすっかりお忘れになっているということですね。
さて、話しを済州島に戻しましょう。在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下にあった今の韓国と済州島の間でもめ事が起こりました。
そして、南朝鮮は大粛正を行い済州島は地獄と化すのです。
当時、南朝鮮当局は単独選挙を行うことを目的としてた政治的な動きが活発でした。戦後の混乱期に起こった独立運動・・・そして、済州島では保守派と改革派が激しく衝突し死者が出ていました。
済州島の住民は蜂起し、ある者は日本に逃れ、ある者は島に残って戦うことを決意します。
画像引用:Wikipedia
不明 – http://www.japanfocus.org/-Khiem___Kim_Sung_soo/2848http://www.korea-is-one.org/spip.php?article266https://web.archive.org/web/20110727181314/http://koreanhistoria2005.blogsome.com/images/cheju_13.jpg, パブリック・ドメイン, リンクによる
この混乱を収めるために韓国本土から治安部隊が派遣され、悲劇が起こるのです。治安部隊は、済州島で人が住んでいる村を次々を襲い火を放ちます。住民を虐殺し、若い女性は監禁されて強姦・・・。今は楽園のようなリゾート地になっている済州島で、治安部隊が鎮圧という大義名分の元で虐殺と虐待を繰り返したのです。
そして済州島の7割が焼失、住民の5人に1人が命を奪われました。
虐殺の方法は実に残虐・・・ゲーム感覚で殺したり、家族の前で殺したり・・・家族が殺されるのをわざと見せて拍手や万歳をさせたという例もあったそう。どうしたらこんなに酷いことができるのでしょうか。
参考資料:済州島の悲惨な歴史「四・三事件」を分かりやすく解説します
そんな凄惨な事件があったところをよくリゾート地にできるなぁ・・・幽霊でないの?
と思ってしまいますが、韓国ではこの済州島四・三事件はタブーだとも言われています。聞いたことはあっても正確に事件のことを知っている人は決して多くない・・・解っていたら、済州島でリゾートなんてとてもじゃないけどできないっていう人も出てきそうではあります。
韓国では、この事件を触れるのはタブー・・・責任の追及もされていませんし、事件の解明もずってされないまま放置されてきました。
そして、2019年3月4日、軍と警察は初めて公式に謝罪の意を表明したのです。事件から71年が経過していました。お得意の謝罪と賠償は貰う側になったときだけ発動するのがこの国のセオリーなのかもしれません。
韓国のリゾート地として有名な済州島は、火山島で非常に豊かな自然がある風光明媚な場所です。ですが、済州島ではかつて島民の5人に1人が虐殺されるという悲劇が起こった場所・・・。
そのときに日本に逃げてきた方もいらっしゃったそうです。
韓国があまり触れたがらない済州島四・三事件への謝罪と島民への賠償がされる日は来るのでしょうか。