この世には、未だに解明されていない都市伝説が多々あります。
その中でも「ディアトロフ峠事件」ほど、
こんな出来事は、そうそうないでしょう。
などなど、事件発生から50年以上経った今なお、多くの謎が残っています。
この「ディアトロフ峠事件」について、概要と現在考えられている3つの有力な説をご紹介します。
ディアトロフ峠事件を簡単に紹介すると、以下の通り。
ざっくりとですが、こんな感じ。
などなど、真相まであと一歩という感じなのに、決定的な証拠がなく事件の生存者もいないため、未だに未解明のまま。
さらには、
というオカルトチックな要素まで報告されており、単なる事件や事故ではなく、都市伝説的にも惹きつけられる出来事です。
事件解明のため挙げられた説は数十もあるそうですが、以下では現在有力視されている3つの説をご紹介します。
雪山で9人全員が亡くなる、最も違和感のない原因は「雪崩」でしょう。
など、9人の死因は一応の説明がつきます。
しかし、
など説明できない謎も残されており、最有力の説でありながら確定的ではありません。
一行の中に「殺人」を企てた人物がいたとしたら、遺体の身体の欠損や状況を、より具体的に説明できます。
事件後のどの調査でも「事件性はない」という報告ですが、「もし事件性があったとしたら?」と考えると、雪崩と同じくらい有力な説にも見えます。
ただしこの説も、
などから、決定的とは言えません。
近年になり有力視されている説が、ソ連のミサイルが山を直撃したことによるもの。
最近の調査によると、一行の最終キャンプ場から約3kmのところに、直径30mのクレーターが見つかったそう。
このことから、ソ連が発射した大陸間弾道ミサイルが誤って山に当たり、その光や衝撃波でパニックを起こした一行は慌ててテントの外へ飛び出した、とする説です。
この説では、雪崩と殺人事件では違和感が残った、
この2つの根拠を説明することができています。
ただしこの説も、遺体の不自然な欠損は説明できません。
まったく考察しようのない摩訶不思議な出来事だったら、ディアトロフ峠事件にここまで惹きつけられることはなかったでしょう。
現実的であり、また都市伝説的でもあるからこそ、半世紀経った今でも事件を解明しようとする人がいたり、新説が生まれ人々を惹きつけているのです。
シャーロック・ホームズ(著者:アーサー・コナン・ドイル)の言葉に、以下の名言があります。
すべての不可能を消去して、最後に残ったものがいかに疑わしくても、それが真実となる。
(When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.)
真実は、いつか明らかになるのでしょうか……。