今回紹介するのは「伊勢市女性記者行方不明事件」です。
この事件は1998年に三重県伊勢市で発生した女性記者の失踪事件です。
今回の記事では、この事件の詳細からカギを握る人物についても詳しく解説していきたいと思います。
1998年11月24日深夜、伊勢市の出版社に勤務する、編集者兼記者の辻出紅子さんが忽然と消息を絶ったのです。
事件の夜、紀子さんは夜遅くまで仕事をしているところを会社の社長が「今日は遅いから帰りなさい」と声を掛けます。
紀子さんは「お先に失礼します」と一言退社していったそうです。
社長曰く、紀子さんが退社したのは午後11時過ぎ。実家暮らしで両親と祖父が同居していたそうです。
紀子さんは普段から遅くまで仕事をすることが多かったためその日はいつもの事だろうと心配していなかったそうです。
しかし、紀子さんが朝方になっても帰ってこなかったのです。
それと同時に、職場でも出社してこない紀子さんを同僚たちが心配していましたが、夜遅くまで仕事していたこともあり午前中には紀子さんに連絡を入れなかったそうです。
昼過ぎに同僚が電話をかけてみるも留守番電話になり紀子さんが電話に出ることがなかったのです。
伊勢警察署から紀子さんの自宅に電話がありました。
日も落ちかけた夕方過ぎ。
紀子さんの勤務先から数百メートル離れた保険会社の駐車場に、紀子さんの愛車が長時間止められているという知らせだった。
母親は勤務先に問い合わせるも「紀子さんは朝から出社していません」と伝えられました。
異常を感じた母親と会社の社長は現場へ向かったそうです。
現場に到着するといくつか不審な点に気づいたのです。
紀子さんは几帳面な性格だったためこのような車の止め方をしない。
そのため、よほど慌てていたか別人物が運転した可能性がある
飲食店などのお店に立ち寄るだけで所持品をすべて車から出すなんてことは考えられませんよね。
それに、付近の飲食店での紀子さんの目撃情報はありませんでした。
まず一つ目は、たばこの吸い殻が車に残されていたということです。
紀子さんは全くの非喫煙者であるためたばこをこの時だけ吸ったとは考えずらい。
そして2つ目、座席が下がっていたということです。
紀子さんのサイズに合わないからです。
最後に3つ目、カーステレオのスイッチが切られていた。
普段はつけっぱなしにするはずだし、車を降りるためだけにわざわざステレオの電源を切ったとは考えずらいですね。
このような不審点が多いのにもかかわらず、警察は当初家出として処理したのでした。
一か月後、紀子さんと最後に出合ったと考えられる人物が浮上しました。
警察が電話会社から通話記録を開示させたところ、失踪当日に4回も紀子さんに電話をかけている男性が見つかったのです。
紀子さんの取材を通じて同業者つながりであったが「取材に関するやりとりで行き違いあり、直接謝りたいから」と紀子さんを呼び出しました。
発見現場である駐車場で落ち合い、自分の車に乗せて1~2時間ほど話をした後、県道沿いで車から降ろしてから彼女の行動は何も知らないと供述しました。
この男が犯人だろうと期待を膨らませていたが、目撃者や物的証拠が一切なく逮捕には至らなかったのです。
その後、男は東京都港区で女性を監禁したとして別件逮捕されたのです。
この裁判中に遺族はこの男と面会し「すべて話してほしい」という旨を伝えたところ、「無実になればすべて話す」と語ったそうです。
しかし、この男からは無実になっても何も語られることはなかったのです。
そして、無実になりこの男は監禁・暴行をされたと主張する女性を嘘の証言をしたとして訴えを起こし、さらに検察官と刑事にも訴えを起こしたのです。
この時点で、所轄の警察は何も手出しできなくなってしまったのです。
だが、この男は後半の前日に訴えを取り下げたのでした。
この男を片っ端から調査したジャーナリストがいました。
そのジャーナリスト曰く、この男の女癖の悪さは以上であったと語っていました。
その後、この男は現在別の女性と再婚し暮らしているそうです。
今もこの事件に関与する人間やジャーナリストもこの男が一番怪しいと述べています。
しかし、この男はあくまでも無罪判決を受けてしまったため追求しようにもできない状況なのだそう。
この事件には裏には、もっとブラックな点がたくさんあるともいわれています。
しかし、現在は疑われる男性にも追求することができないため半ば迷宮入りと言っても過言ではないのです。
下記に、詳しく調査をしたジャーナリストの記事を載せておきますので興味のある方は是非読んでみてください。
※当記事では簡潔にまとめているため、以下の記事を読めば省略部分を詳しく読んでいただけます。