富士山噴火の話だけでも怖いのに・・・首都直下地震も?
と思ってしまいますが、複数の研究者が「首都圏を震源とする地震の前兆が見られる」と話しているそうです。
例年にない「暑い秋」だった10月7日 22時41分頃に最大震度5強の強い揺れが首都圏を襲いました。
この地震の影響は大きく、電車の運転見合わせなど交通機関が乱れ、帰宅国難となる人もいました。
水道管からの漏水や停電が発生した場所もあり、地震でライフラインが絶たれてしまうという大都市の弱い部分を私達は知ることとなりました。
水が溢れる水道管の栓をするために首まで水に浸かって作業をされていた方の映像を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この地震は、地震の規模としては巨大地震というものではなかったわけで、たくさんの人の努力の結果、数日程度でほぼ日常生活を取り戻すことができたわけです。が、実はこの地震が「首都直下地震の前兆では?」と考えている研究者がいます。
10月7日の大きな揺れの衝撃から約1ヶ月経過しているわけですが、ちょっと気になる話題があります。
それが、研究者が「100年前とまったく同じ」として巨大地震が近いのではないかと話しているということです。立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学さんはこうコメントしています。
千葉県北西部を震源とする今回の地震(M5・9)は、首都圏に大災害をもたらすM8クラスの巨大地震の『前震』であると考えています
引用:巨大地震は「12月までにやってくる」…首都圏をおそった「震度5」は前兆だった(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース
一般人でなく大学の研究者がこう言っている・・・それだけでも怖い気がしてしまいますが、今「巨大地震が近い」と考えている研究者はひとりではないのだそう。
実は、8月から日本やその周辺の地価で異変が起きていて、全国約1300ヵ所に設置してある電子基準点の観測結果で「太平洋プレートの活動が活発になっている」ことが解っています。
太平洋プレートは、日本のにある4つのプレートのひとつで、北米プレートという別のプレートに潜り込んでいるプレートです。関東地方は太平洋プレートとフィリピン海プレート、そして、北米プレートが重なっている場所・・・。
太平洋プレートの活動が活発になっているとすれば、当然、地震のリスクも高まっているということになります。
そして、地質学研究者の静岡大学理学部地球科学科名誉教授の新妻信明さんは
大正の関東大震災(1923年)が起きる約1~3ヵ月前まで、銚子沖など房総半島周辺で地震が頻発していたことが記録されています。
8月以降、房総半島周辺では震度3以上の地震が7回も起きています。これを前震だと考えるなら、100年前と同様に12月までにM8級の関東大地震が起きる可能性があります。厳重な警戒が必要です
引用
とコメントしているんです。
100年前の関東大震災では大きな被害が出て、たくさんの人の命が失われました。
その地震が発生する前と今の状態が「似ている」というのです。
首都直下地震の被害想定では、死者約2万3000人、そして、死者の7割火災で命を失うと想定されており、発経済被害は95兆円と言われる大災害です。発生リスクは年々高まっていて、今後30年で70パーセントという高い確率で発生するとされている地震です。
日本は、世界的に見ても地震が多い場所で、首都直下地震だけでなく南海トラフ巨大地震もリスクが高まっています。
いつ起るのかを把握することが難しいのが地震の怖いところ・・・ただ、研究者が「似ている」「前兆かもしれない」と警告しているのですから、せめて最低限の備えはして置きたいですね。
参考資料
巨大地震は「12月までにやってくる」…首都圏をおそった「震度5」は前兆だった(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース