食品を買ったときに、パッケージや原材料の欄をよく見てみると書いてあることがある「遺伝子組み換えでない」という言葉。
遺伝子組み換えでないことを明記している食品があるということは、遺伝子組み換えの材料もあるということですが、なぜ「遺伝子組み換えでない」ことをアピールするのか不思議になりませんか?
そもそも遺伝子組み換えってどんな技術なのでしょうか。
遺伝子組み換えとは、「DNA(デオキシリボ核酸)」という核の中の部分にあるDNAをちょっといじって作物の性質を変える技術のことです。
DNAをいじるなんてそんなことができるのか・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、この技術はすでに日本だけでなく世界的なレベルで確立されているといっていい技術です。
わざわざ遺伝子組み換えをするなんてそんなめんどくさそうなことをしなくても、自然な状態で美味しい野菜や果物はたくさんあるのにどうしてそんなことをするのでしょうか。
遺伝子組み換えをすることで、作物の性質を変えられる・・・例えば、害虫に強い作物にしたり除草剤に強い作物にしたり・・・。そうすることで、作物を育てやすくすれば生産効率もあがるし生産者の負担も減るというわけです。農家の方の負担も減ります。これが、遺伝子組み換え技術を使うメリットです。
遺伝子組み換えなんて・・・そんなことをした作物を食べても大丈夫なのでしょうか。
遺伝子組み換えは、従来から行われていた品種改良や交配とは違って、遺伝子をいじる遺伝子組み換え技術・・・。ちょっと怖い気もします。ですが、遺伝子組み換え技術を使用したものを食べて、明らかな健康被害が出たという事例は今ところあないようです。
てすが、やはり一部のでは「遺伝子組み換え技術を使った食品でアレルギーが起こる」という主張をする人もいます。
厚生労働省は、遺伝子組み換え技術は安全だという立場ですが、遺伝子組み換え食品が人体に影響を与える可能性を叫ぶ人があるのも事実です。
また、遺伝子組み換え技術は環境への影響も懸念されています。人が意図的に遺伝子組み換えをすることで自然環境に影響があると考えている人もいます。
危険だという人がいる一方で、それを厚生労働省が否定するという構図が出来上がっているようにも思えます。
遺伝子組み換え食品を避けるべきかどうか・・・もちろん、気にしないという人もいます。
ですが、その一方で、できれば遺伝子組み換えではないものを口にしたいという方もいらっしゃいます。安全なのか、それともデメリットがあるのが、どちらが正しいのか解らない中ではありますが、遺伝子組み換えでない方が従来と同じ作物からとれた食べ物ということはできるでしょう。
国が安全性を認めているんだから安全だと判断するのか、それとも今までと同じものを食べるのかは個人の判断です。メリットもたくさんある遺伝子組み換え食品・・・あなたはどちらがいいですか?
大豆製品などのパッケージや原材料の欄に書かれていることがある「遺伝子組み換え」という言葉。気にしたことがありますか?
遺伝子組み換え技術とは、遺伝子をいじることで作物の性質を変化させて、害虫に強くしたり除草剤に耐性を持たせたりするというもの。品種改良や交配とは違いますし、ゲノムを書き換えるゲノム編集ともまた違う技術です。
遺伝子組み換え技術は世界的に行われており、日本でも認めらています。厚生労働省は、遺伝子組み換え食品は安全と主張していますが、遺伝子組み換え食品にはアレルギーなどのデメリットがある主張している人もいます。
遺伝子組み換え技術には確かにメリットもありますが、やはりできれば避けたいと考える人がいるのも事実です。
どちらを選ぶかは最終的には消費者の判断ですが、これから先、遺伝子組み換え技術がますます広がっていくのかそれとも、巣衰退していくのか・・・。どちらになるのかはまだ解りません。
参考資料:農林水産省 生物多様性と遺伝子組換え