日本の超能力ブームの火付け役となった、ユリ・ゲラー。
1974年以降、地上波で放映されていた人気番組に引っ張りだこでしたね。
彼を象徴する「スプーン曲げ」はこの頃から世間に知れ渡り、今では代名詞的なショーになっています。
そんなユリ・ゲラーですが、
どちらとも確信がもてない人物でもあります。
彼がこれまでに起こした予言やショーなどは、フィクションにもノンフィクションにも見える巧みさがありますよね。
そんなユリ・ゲラーについてまとめた、5つの逸話を見ていきましょう。
スプーン曲げはやり方やコツを掴めば誰でもできる簡単なトリックですが、そもそもユリ・ゲラーの名前が知れ渡った出来事は、本物の超能力と信じてしまいそうなオカルトチックなものでした。
1970年、テルアビブにあるツァブダ劇場でテレパシーを実演していたユリ・ゲラーは、急な体調不良に襲われます。
そして、
「イスラエルのガマル・アブダル・ナセル・エジプト大統領が、もうじき死ぬ」。
と予言したのです。
ユリ・ゲラーいわく、急に具合が悪くなるのは歴史的なことが起こる予兆とのこと。
そしてその20分後、地元の放送局が大統領の死を報じたといいます。
死因は心臓麻痺で、病気や老衰などではなく突然死だったため、「ユリ・ゲラーは預言者だ!」と一気に注目を集めました。
人の死をテレパスで感知する能力は、
といった超能力作品やキャラクターを彷彿とさせますね。
この出来事から、ユリ・ゲラーが「超能力者」として世界中に知れ渡るようになりました。
[amazonjs asin=”B00FYMM4FS” locale=”JP” title=”X-MEN (字幕版)”]エスパータイプのポケモン「ユンゲラー」のモデルは、明らかにユリ・ゲラーですね。
手にスプーンをもたせているあたり、完全にご本人です。
このユンゲラーに対しユリ・ゲラーは、「自分の名誉を毀損している」として約100億円もの損害賠償を求める裁判を起こしました。
俗に言う「ユリ・ゲラー裁判」ですね。
この裁判は、ユンゲラーが日本のみで扱われている商品であることからアメリカの訴訟要件を満たしておらず、ユリ・ゲラーが敗訴しています。
2012年4月29日、人気TV番組『ほこ×たて』にて”絶対に曲がらないスプーンvs絶対曲げる男ユリ・ゲラー“が放送されました。
これまでスプーン曲げを一度も失敗したことがないユリ・ゲラーと戦うのは、山崎金属工業が制作したステンレス製のスプーン「コブラ」。
結果、コブラはユリ・ゲラーが曲げられなかった唯一のスプーンとなっています。
勝負に負けたユリ・ゲラーですが、そのスプーンを記念に持ち帰り番組スタッフに写真を贈ったという器の大きいエピソードも残っています。
ユリ・ゲラーのこれまでの超能力ショーは、世間を欺き本当の仕事を遂行するためのカムフラージュだったと、BBCのドキュメンタリー番組で明らかになりました。
彼の本当の仕事は、「テレパシーで要人を操りアメリカに有利な条約を結ばせる」という仕事だったといいます。
ユリ・ゲラーは、過去に自らロシアに出向き、高官を超能力で操り核兵器廃棄書にサインをさせエピソードも語っています。
これらはすべて本人の発言なので、証拠らしい証拠はどこにもありません。
作り話なのか、しかし嘘だとしたらあまりに突飛すぎるからこそ本当の話なのか…。
真相は誰にもわかりません。
ユリ・ゲラーといえば、CIAが認めた本物の超能力者という肩書きで知られています。
その肩書きが広まることになった実験とは「CIA局員が描いた絵をテレパシーで読み取り、まったく同じ絵を描けるか?」というもの。
近年インターネット上で公開された文書には、
といったランダムに選ばれ描かれた物を正確に描写するユリ・ゲラーの絵が掲載されています。
全文はこちら(英語)から読むことができます。
ぶどうに至っては房の数まで的中させています。
しかし実際は、この実験はかなりずさんなものだったようです。
CIAが公開した文書に書かれていることに反して、以下のようなリーク情報も存在しているのです。
このように、事実と異なる情報も広まっています。
「CIAが実験し署名した」という文言が「アメリカ政府が本物と認めた」というニュアンスに変わり、尾ひれのついた情報が拡散されてしまったことがこの話の真相のようです。
しかしもちろん、
「本物の超能力者だと隠し、任務を遂行しやすくするためのデマ」
という見方もできます。
あれこれと想像し考察する余地のある、ユリ・ゲラーの最もオカルトチックなエピソードですね。
5つの逸話を見てみると、彼の超能力はフィクションのように見えます。
しかし人間は、非常識なものを否定したり見なかったことにする生き物。
真実はさておき、ユリ・ゲラーは、
「もしも本当に超能力だったら…?」
と想像させてくれるエンターテイナーであることは間違いありません!
これまでもこれからも、私たちオカルト好きを楽しませてほしいですね。
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