あれは専門学校時代のことです。
福岡に居た私は、キリスト教系の寮に住んでいました。
寮生活のお陰で友人も増えました。
或る日、部屋であおむけに寝ていた時のことです。
「…重い?」
誰かが私の身体に乗っている感覚を覚え、てっきり寮仲間が悪ふざけで身体に乗ってきたと思い、
こちらも、驚かせてやろうと、ふざけ心で「わっ!」と口にしたのですが
声が出ません。
気が付くと、私の身体には誰も乗っておらず、それでも起きることが出来ません。
…金縛りです。それでも、恐怖のようなものはなく
だんだんそれが、霊体のようなものだとわかりました…
とっさに、「…誰?」と、今度は声を出すことができ、霊体のようなものを感じると
それが、赤ちゃん、それも羽のある赤ちゃんであることが実感できました。
キラキラと輝いている、その赤ちゃんの霊体…。
怖くなかったのと、安心感で金縛りは、ほどなく解け、
その霊体も気が付くと、もうあたりにはいない様子でした。
「守護霊?…羽の生えた赤ちゃん?」
この不思議な体験だけは、現在もはっきりとした答えが見つかりません。
守護霊と言えば、人生において守護霊は、何度か入れ替わると聞きます。
私が中学三年生の受験のさい、行きたくない高校の受験をせざるを得なくなりました。
それでも受験勉強を強いられて、嫌々やっていたものです。
少し勉強をしては、横になって寝る…そんなことを繰り返していたその時、
「こらー」と見知らぬ、霊体のおじいちゃんが私に喝?を入れてきました。
さらには、声だけですが女性の声で「起きなさい」とも。
私は、鏡を見ると、自分を守っている守護霊が見えるのですが
このおじいちゃんは一度観たことがあります。
女性のほうは、当時はわかりませんでした。
現在、鏡に映る守護霊は、このおじいちゃんではありませんが
ほぼ固定された?守護霊です。たまに見えなくなる時もありますが
また普通に見える、見えてくるといった感じの繰り返しです。
その後、高校生になって、霊感の高い人に出会いました。
私の守護霊をみてもらったとき、受験勉強していた時の”起きなさい”と言った
「女性の声」は、私の姉になるハズだった人だと、教えてもらいました。
この世に身体をもらえず、生を受けていない別次元の人(霊体)であると。
学生の頃は、霊体のようなものが見えることに戸惑ったものです。
まだ若かったこともあり、友人から「私にも何か守護霊とかいる?見える?」と
聞かれ、高校三年生になった私は、もちろん見えるのですが、自分が嘘を言ってると
思われたくなくて…霊感が強い女性(漫画研究会)を連れてきて
一緒に、その人の守護霊を見てあげたりしました。
私が守護霊を見ると、友人の守護霊は、恥ずかしがり屋なのか、引っ込んで、
隠れてしまうもので…その連れてきた霊感が強い女性にも見てもらい…
「…あぁ、ひっこむね、隠れちゃうからちょっと、正確にはわからない」と
ふたりで、同じような結果で見えたことで、友人にも嘘をついていないってことを証明したりしていました。
…今考えると幼かったですね。
今現在は、霊感があることや、不思議なものが見えたり・感じたりすることが
出来ることは、口外しないようにしています。知っているのは主人くらいです。