空からありえないものが降ってくる怪現象、ファフロッキーズ。
Fall From The Skiesの略語として誕生したこの言葉は、世界中で見られる異常なものの落下事件の総称として使われている言葉です。
この現状は日本語では怪雨と言い、それこそ時代も洋の東西も問わない世界中で起こっている怪現象。
今回はそんなファフロッキーズの謎に迫っていきます。
公開日:2019年10月29日 更新日:2020年2月28日
空から異物が降ってくるファフロッキーズ、その奇妙な実態に迫ります。
意外にもファフロッキーズを伝える最古の文献は日本の歴史書『三代実録』
これは、平安時代に編纂された公式な歴史書で、それによれば884年に出羽国秋田城において雷雨が発生、その際に天から大量の石の矢じり(記録では23)が降ってきたとされています。
当時は、天の創造物とされていましたが江戸時代、かの有名な新井白石により人工物であると推定されています。
※それ以前にも例はあるが、きちんとした文献に記録されているものの最古はこれになります。
ファフロッキーズで降ってくるもの、それはかなり多種多様。
有名なものは魚、そしてカエルなどと言った水棲の生物で、これは日本でもよく目撃例が存在します。
しかし、中にはワニが一頭落ちてきた(1893年アメリカ)カブトムシの幼虫が落ちてきた(1858年フランス)からし菜の種、いんげん豆、とうもろこし、大豆が降ってきた(1979年イギリス)など生物も多様。
しかし、降ってくるものは生物だけではありません。
銅の破片(1953年アメリカ)7000ドルの紙幣(1995年アメリカ)大量の10ポンド紙幣(1955年イギリス)象ほどの大きさの氷(19世紀インド)バスケットボール大の氷塊(1976年アメリカ)。
など、もはや降ってこないものはないというレベルで降ってきているのです。
奇妙な落下現象ファフロッキーズ。
その原因に迫っていきましょう。
最も有力だと言われているのがこの、竜巻説。
竜巻によって上空高くに巻き上げられた生物や物体が、遠く離れた土地まで飛翔し落下するというもので、事実ファフロッキーズのいくつかはこれで間違いないとされています。
これも一つはありえる説です。
大量に飛来する渡り鳥などが一斉に何かを運んで落とすという生態があってもおかしくはないですし、単独のものなら食べ残しや巣の材料とも言えます。
例えば大量の雨が降った時、路上が濡れますよね。
そうなれば、大量発生したカエルなどが一斉に地面へと飛び出してくるということは、これは山間部であればよくある話ではあります。
これを、その地域の人間でない人が見れば「落ちてきたの?」と思っても不思議ではありません。
遠くのものが瞬間移動して上空に運ばれ、そして落ちてくる。
このテレポート説はたしかに荒唐無稽な説になりますし、もちろんのこと、この説の証拠が存在したり、その存在が証明されているわけではありません。
これはつまり「そうでも言わないと説明できないことが多すぎる」ということなんですね。
というのも、このファフロッキーズは、竜巻の起きない地域でも発生していますし、鉄の塊やお金、氷塊(これは公機関によって雹ではないと判明している)などは自然現象では説明がつきません。
しかも、1種類だけが限定で自然現象によって運ばれるなどは、むしろそちらのほうがオカルト。
まさに現代に残る、神話的な不思議現象なのです。
ちなみに、2009年には日本の各県で空から大量のおたまじゃくしが降ってくる現象が観測されています。
最も多い石川を皮切りに、広島、埼玉、静岡、長野、愛知、岩手、福井、秋田で観測されたこの減少は大きな話題を呼びました。
次に不思議なものが降ってくるのは、あなたの家の前かもしれないですよ。
PS.
これらの不可思議な現象を描いた作品に映画『マグノリア』というものがあります。
シナリオもミステリアスで非常に面白いので是非オカルト好きはご覧下さい♫