みなさんはどんな人と結婚したいですか?していますか?
異性の好みはひとそれぞれ…お互いに好きなら、別にどんな相手だっていいわけです。
いいんです。それ生きている人なら…。
今回ご紹介するのは「死者」と結婚するというオカルト感満載のお話です。
死者と結婚するという「冥婚」について見ていきましょう。
公開日:2019年9月27日 更新日:2020年1月15日
冥婚といっても、すでに亡くなっている人と婚姻届けを出すとか、婚姻届を出したままにするという法律的な話しではありません。
冥婚とは、生きている人と死んだ人同士が結婚することをいいます。
別の言い方で陰婚、鬼婚、幽婚、死後婚、死後結婚、死霊結婚と呼ばれることもあります。死霊結婚ってなんか響きがかなり怖いですよね。
冥婚の風習は古代エジプトや東アジアなどで多くみられた習慣でした。
スーダンや台湾などにも冥婚の風習があったと言われています。
ここまでの話しだと「死んだ恋人との悲しい結婚式」のような美談にも思えますが、冥婚をこのオカルトオンラインでご紹介するわけですから、当然、そんな感動的な話しだけでは終わりません。
死んだ人と生きている人が結婚する冥婚では、結婚式が行われます。
その方法は色々ですが、ある国では結婚式をした後に死者の魂をあの世に送り出すというもの、そして、配偶者の見立てた人形を一緒に埋葬するものもありました。
すべてが当てはまるわけではありませんが、男性がなくなった時に、恋人や婚約者の女性(生きている人)がこの儀式を行うことが多かったと言われています。
魂を送り出す儀式や人形を一緒に埋葬したというのは、おだやかな冥婚…過激な冥婚もありました。
勘のいい方ならもう、なんなく想像がついたかもしれませんが、そう、生きている人も一緒に埋葬してしまうという過激な冥婚もありました。
殺害されたあとに埋葬されるケースももあれば生きたまま埋められるケースも…。
この場合、死後の世界で2人は結婚できるとされているので、自ら望んで埋葬されるケースもあったのだとか…。
似たような儀式でインドのサティや、日本の古墳時代以前の殉死などがありますよね。
私たちが生きていく上で、楽しく充実した日々を送るためのひとつの要素として大切な家族や友人の存在がりあります。ですが、大切な人がたくさんいればいるほど、避けては通れないのがその大切な人の死です。自分にとって大切な家族や友人、恋人が自分より先に亡くなってしまったら…死は誰にでも必ず訪れるものだと解っていてもつらく悲しいものです。そんな死にまつわるゾッとする習慣をご紹介します。公開日:2019年9月30日 更新日:2020年1月14日サティってなに?サティとは、ヒンドゥー教の信仰されている社会で行われている葬儀の...
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日本でも東方地方や沖縄で冥婚の風習はありますが、生きている人を埋葬してしまうような過激なものではなかったようで、あくまでも死者の霊をなぐさめるのが目的だったようです。
さて、冥婚は世界中のいろんなところで行われていた儀式で、過激なものは生きている婚約者を一緒に埋葬してしまうという残酷なものでしたが、台湾の冥婚は実に独特です。
台湾で「道端に赤い封筒」が落ちていたら…絶対に拾ってはいけません。
なぜかというと、草むらに封筒を置いた人たちが隠れていて結婚式をされてしまうという風習があるからです。
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この赤い封筒は、若い女性をなくした遺族が道端に置いているのです。そして、その封筒に触れた男性に「冥婚」を要求するのです。
台湾では、未婚のまま生涯を閉じた女性は「孤娘」と呼ばれて残された家族に良くないことをもたらすと言われているのです。
つまり遺族は、「孤娘」のまま天国に行かせないようにするために、赤い封筒を道端において結婚相手になる生きている男性を探すわけです。
この封筒には「髪の毛」や「女性の写真」そして「誕生日を書いた紙」などが入っています。
そして、封筒が赤い理由は「男女のちぎり」を表しているのです。そして、女性の遺骨や位牌と結婚されられるのです。
要求される…と言いましたが、逃げることはほぼ不可能。
そして、冥婚をしてしまったら、旧正月に故人である妻の実家を訪問しなければいけないのです。
さすがに、一緒に埋葬されることはありませんが、封筒を拾っただけで死者と結婚させられるなんて…考えただけでも怖すぎます。
中国でも冥婚の風習が各地に残っています。
冥婚は中国の殷・商時代からそして、三国志の時代にも行われていたともいわれている歴史あるもの。
もちろん、現代では、一緒に埋葬される!なんてことはないわけですが…
2013年の事です。
ある64歳の男性は一人で埋葬されるのが嫌だからと34歳年下の女性と結婚しました。
そして、その後、その女性を放火で殺してしまったのです。
そして、その女性を土葬して、いつか自分が死んだら一緒に墓に入るつもりだった…という恐ろしい殺人事件まで起こりました。
山間部に多く残っているらしく、中には遺体を取引して冥婚に使っている…という噂もあるそうです。
冥婚での需要があるためか、若い女性の遺体ほど高値で取引されるそうで、遺体との結納まで行われるケースもあります。
よい女性の遺体は高値で取引されていて、年々価格が上昇しているという話しもあるほどなのです。
中には、土葬されている女性の墓を荒らして冥婚に使ったり、冥婚のための遺体が欲しく、まったく関係のない女性を殺害してしまうということもあるとか。
いくら一人で埋葬されたくないからといって、女性をの遺体を求めて生きている人を殺してしまうなんて、恐ろしすぎる話です。
今回は、死んだ人と結婚する冥婚についてでしたがいかがでしたか?
冥婚は今でも残っている風習のひとつ…昔は死んだ男性と生きた女性を結婚させて一緒に埋葬するという過激な冥婚もありました。
そして、台湾では未婚の女性が亡くなった場合に赤い封筒を道端において結婚相手を探すという習慣があります。
一緒に埋葬されるわけではありませんが、この封筒を触ったら最後!亡くなった女性の遺骨や位牌と結婚式をされてしまうかもしれません…
台湾で赤い封筒を見つけても決して触ってはいけませんよ。。
現代日本の我々には考えられないような習慣ですが、冥婚はある意味では儀式的な要素の方が強いように感じられますね。
古代エジプトのミイラなどに代表される「遺体を保存する」という考え方とは少し違い、”魂同士を繋ぎ合わせる”という感覚が正解なのかも知れませんね。
台湾の赤い封筒にもご注意を・・・。