今では日本人が馴染みのあるハロウィンですが、最近になり渋谷でも大騒ぎなどで本当の目的とは程遠いものとなってしまっています。
ハロウィンというのはただ騒ぐだけではなく、しっかりとした意味や目的があります。
良く知られている意味や目的は、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭りです。
しかし、実際のハロウィンの起源や由来はかなり恐ろしく人間が如何に残酷であるのか教えてくれるそうです。
今回はハロウィンの基本から起源についてまで紹介していきたいと思います。
元々古代ケルト民族ドルイド教で行われていた「サヴァン祭」が起源と言われています。
古代ケルト人は11月1日を新年としていて、大晦日に当たる10月31日の夜に先祖が霊の姿で会いに来ると信じられていました。
しかし、悪霊も一緒に先祖の霊とやってきてしまい、作物に悪影響を与えたり、子供をさらっていったりするなど、人間たちに悪いことをするといわれていました。
そこで、人間たちは悪霊を驚かせ追い払うことを思いつき、怪物の仮面をかぶったり仮装したりしたそうです。
その祭りは次第にキリスト教へと広がり、今に至るそうです。
現在に至っては、宗教的な考えは薄れて、大人から子どもまでが楽しめるイベントとなっています。
[amazonjs asin=”B07V5V29RK” locale=”JP” title=”ハロウィン ブルーレイ+DVD Blu-ray”]これは冒頭でも紹介しましたが、ケルト民族が伝統的に行っていて「サヴァン祭」が始まりと言われています。
ケルト人からした新年は11月でそれと共にやってくるのが冬でした。
古代では作物の実らない冬はまさに死者の国とされていました。
空は暗い雲で覆われ、大量に降る雪は大地を覆います。
作物の実らないこの時期は村人にとっても生きることが精一杯だったと思います。
こんな彼らが生きながらえるのに必要だったのが、秋に収穫した作物などでした。
しかし、夏に雨の降らない時期や水害が起き、収穫量は減ってしまいます。
そのようなことが起きると、その年に冬を生きながらえる術がなくなってしまうのです。
そこで、村人たちが厳しい冬の訪れと悪霊を追い出すために行われたのが「サヴァン祭」でした。
この「サヴァン祭」は人を死から遠ざけ、冬も共に遠ざけるということを表していて、食いつないでいくために家族を生贄に捧げるという恐ろしい祭りだったのです。
生贄になった人は火に焚かれ、この犠牲は決して忘れてはいけないと称し、炎は各家庭に持ち帰られその家の暖炉で冬の間燃え続けるのです。
このように、ドルイド教には生贄を捧げる文化がありました。
生贄を捧げる方法も多岐にわたり、その中でも一番有名なのが「ウィッカーマン」と呼ばれる方法で、これは巨大な人間のような形をした像を藁などで編んで作り、その中に人間や家畜を詰め込んで火を放つという何とも残酷なものでした。
実際にはこのような方法で行われることが多かったそうです。
このように話を聞いていると、理解できることは彼らは悪魔に対して生贄を捧げているのです。
つまり、この祭りは悪魔崇拝を目的として行われていたと考えられませんか?
[amazonjs asin=”4336040435″ locale=”JP” title=”魔術―理論と実践”]ハロウィンのシンボルと言えばジャック・オー・ランタンと言っても過言ではありませんね。
外国では、家族みんなでかぼちゃに目と鼻と口をくりぬいてその中にキャンドルを焚いて楽しむのがマイナーですね。
では、なぜこのかぼちゃにはジャック・オー・ランタンという名前が付いたのでしょうか?
名前にもある「ジャック」はアイルランドの物語に登場する男が由来となっています。
この「ジャック」は生前悪いことばかりをしており、魂を取りに来た悪霊を騙したことによって地獄に落ちることもできずに、死んだ後もランタンに火を灯して夜道を歩き続けたという話です。
この、ジャック・オー・ランタンを窓際などに飾っておくと魔除けの役割を果たしてくれるそうですよ。
ハロウィンでは「トリック・オア・トリート」を合言葉にし、各家庭を回りお菓子をもらのもハロウィンの醍醐味ですよね。
この「トリック・オア・トリート」には「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」という意味が込められています。
これを言われたら大人たちは「ハッピーハロウィン」と言って子どもたちにお菓子をあげるのがルールになっていますね。
お菓子には悪霊を払う意味があるといわれているのです。
今では、生贄という文化はありませんが今回紹介したことが本当のハロウィンの起源だといわれているのです。
時代が進むとともに文化の形も変わり、今に至るということですね。
昔はこのようなことが行われていたのかと心の隅に置いて、今度のハロウィンを迎えてみるのもいいかもしれませんね。