どんな人であれ、「世界の七不思議」という言葉は一度でも聞いたことがあるはずだ。
「世界の七不思議」とは、ギザの大ピラミッドやバビロンの空中庭園などの不思議な建造物をまとめた総称のことを指す。
ゲームや小説でもよく登場している「世界の七不思議」だが、現代ではその続きが生まれていることをご存知だろうか。
今回は、「世界の七不思議」の続きに選ばれた建造物の1つである「龍游石窟」についてご紹介する。
https://www.youtube.com/watch?v=5v0r8QkMAl8&feature=emb_title
龍游石窟は、1992年に浙江省竜游県で発見された古代遺跡だ。
村人が底なし池と呼ばれていた池の水を抜いたことで見つかり、現在では世界9番目の不思議として数えられている。
石窟自体は36もあり、全ての面積を合計すると3万平方メートルほど。
その一部は水に浸かっているが、石窟内では魚の尾の形をした柱や均等に彫られている模様などが確認されている。
現在では観光スポットとして整備されている部分もあるため、実際に足を運んでみることも可能だ。
水を抜くことで突如現れた龍游石窟には、今なお解決されていない謎がいくつもある。
ここでは、その中から3つの謎について紹介しよう。
池と聞くと、様々な生き物が暮らしているイメージがあるだろう。
だが、龍游石窟が眠っていた底なし池には全く生き物がいなかったのだ。
生き物どころか生体反応すら無い池というのは非常に奇妙なことであり、現在でも未解決なままである。
龍游石窟は紀元前200年よりも前に作られたとされているが、それにも関わらず綺麗に保たれている。
本来、古代遺跡というのは自然現象や戦争などにより、ボロボロになってしまうことがほとんどだ。
しかし、龍游石窟の場合はそのような影響を受けて破損・侵食したような形成が全くと言えるほど見受けられなかった。
そもそも龍游石窟は、一体誰が何のために作ったのかさえ不明なままである。
中国の歴史では龍游石窟に関して一切触れられておらず、龍游石窟に関連した物も見つかっていない。
研究者の中には皇帝の墓や貯蔵庫という予想が挙げられているものの、どれも確信的な証拠が無いままだ。
謎多き龍游石窟だが、中には本当に古代遺跡なのか疑っている方もいる。
一体どのようなところが、怪しいポイントなのだろうか。
龍游石窟が眠っていた底なし池には生き物がいなかったとされているが、本当にそんなことがありえるのだろうか。
そもそも、地球において生命反応が無い場所というのは全く無いと言えるだろう。
たとえ放射能汚染されたエリアであっても、何かしらの生物が生きていることがある。
このことを考えると、底なし池に生命反応が無いというのは非常に奇妙な話では無いだろうか。
もちろん、底なし池はガスや化学物質で汚染されていたわけではない。
そうであるならば、仮に大きな生き物が見当たらなかったとしても、微生物が生きている可能性が十分ありえるだろう。
もう一つのポイントは、あまりにも綺麗に保存されていることだ。
研究する上では保存条件が良いと助かるのは当たり前のことであるが、龍游石窟の場合は保存条件が良すぎるが故に古代遺跡風に作った偽物ではないかと推測されている。
ただし、さすがに3万平方メートルほどの施設を誰にもバレることなく作り上げるのは不可能ともいえるだろう。
「中国ならば情報規制を敷くことで、どうにでもなる」と思う方がいるかもしれないが、そこまでして龍游石窟を作るメリットとは一体何なのだろうか。
龍游石窟がある場所は誰でも気軽に行ける観光スポットとは言えないため、観光目的で作ったというのは想像しにくい。
軍事や政治目的ならば、なぜわざわざ国内外に情報を漏らす必要があるのか不明だ。
今回は謎があまりにも多すぎる龍游石窟について紹介した。
古代遺跡風に作られた偽物という声もあるが、今なお真実が分からないままである。
ただし、今後の調査によっては大きな発展があるかもしれない。
そう考えると、歴史好きやオカルト好きにとって注目の場所となるのではないだろうか。
参考
https://tocana.jp/2017/07/post_13979_entry.html(最終アクセス日2020/1/4)
https://www.ancient-origins.net/ancient-places-asia-unexplained-phenomena/ten-enduring-mysteries-longyou-caves-001248(最終アクセス日2020/1/4)
http://arukemaya.com/archives/13471588.html(最終アクセス日2020/1/4)