レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、
といった世界的に有名な絵画を描いた「画家」として有名ですよね。
しかし実は、他の分野でも大活躍していたのです。
彼は「万能の天才」と呼ばれ、それこそ目に見えるあらゆる物事に興味を持ち、類まれなる才能を発揮して様々な偉業を成し遂げています。
その中でダ・ヴィンチは、「発明家」としての顔も持っていました。
観察力とデッサン力、そして直感力に優れていた彼は、今でこそ当たり前の物を約500年前にアイデアとしていくつも書き残しています。
そのほとんどは、材料が足りなかったり重すぎたり知識不足だったりして、当時の科学技術では作ることができないものもありました。
つまりダ・ヴィンチの頭脳は、時代を数百年も先取りしてしまっていたのです。
そんな彼がアイデアとして残し、
など、様々な発明品から5つをピックアップして紹介します。
私たちが想像する”鉄の塊”ではありませんが、当時からダ・ヴィンチは自動で動く乗り物(=自動車)の原型を作り、人々を驚かせていたそうです。
その原理はぜんまいを使ったもので、最初に一回押すだけで仕掛けが作動して、自動的に前に進み続けてくれるものでした。
車輪もあり、人を乗せて走ることもできます。
この車は右方向にしか進むことができず、実用的ではなかったみたいですね。
など人間そのものに取り憑かれていたダ・ヴィンチは、人間が生み出すエネルギーを最大限に利用して移動する乗り物、すなわち「自転車」のアイデアを書き残しています。
今の自転車とまったく同じデザインが、500年前のダ・ヴィンチの手稿(=メモ)に書き残されているのです。
足で軽く押すだけで車輪が回り、より少ないエネルギーでより遠くに移動することができる乗り物、まさに自転車そのものです。
1903年、ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功する400年も前から「人間は空を飛べる」と信じていたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
彼は人が空を飛ぶため、今の時代でいう「ヘリコプター」の原理を使った乗り物を発明しています。
ダ・ヴィンチは空気を実態と重さを持つ物質であると考え、その空気を下に押し出すことで乗り物を宙に浮かせる仕組みを考え出しました。
オスプレイも、この仕組みが一部使われているそうです。
仕組みとしては完璧だったものの、直径5m以上もの大きさとそれなりの重さがあり、実験するも一度も空を飛ぶことはなかったそうです。
[amazonjs asin=”B00865U2RW” locale=”JP” title=”あおぞら レオナルド・ダ・ヴィンチの木製科学模型 ヘリコプター”]実はダ・ヴィンチが生きた当時から、「高い建物で火事が起きた時に脱出する道具」は存在していました。
ダ・ヴィンチはこれに着想を得て、「どんな高さから落ちても安全に着地できる道具」を発明しました。
現代におけるパラシュートの原型です。
2000年、このパラシュートを再現した人物が高度3000mから飛び降り、パラシュートが確かに機能したことを証明しています。
ただし、パラシュートとして完全に機能したのは「落下中」のみ。
ダ・ヴィンチのパラシュートは重さ約85kgもあり、着地時に下敷きになる恐れがあったため、最後は現代のパラシュートを使って離脱、安全に着地したそうです。
ロボットといっても、今でいうペッパーくんのような先進的なものではありません。
しかし当時の人々にとって、ダ・ヴィンチのロボットは未来を想像させてくれたことでしょう。
ダ・ヴィンチが発明したロボットは、「人間の真似をする人型の機械」いわゆる人造人間です。
人体の構造を知り尽くしていたダ・ヴィンチは、自分で起き上がり腕を振る甲冑を着た人造人間を発明していました。
このロボットも2002年に再現され、実際に動作することが明らかになっています。
他にも「機械じかけのライオン」を作って演劇に用いたという記録もあり、ダ・ヴィンチの発明家・演出家としての才能が知れるエピソードも残されています。
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それらを、ダ・ヴィンチは約500年前にアイデア化していた事実にも、さらに驚かされます。
もしダ・ヴィンチが画家ではなく、発明家として一生を生きていたら、今の技術は数百年先に進んだものになっていたかもしれませんね。
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