1972年から1978年の間に33名の少年を殺害し、平時はピエロに扮することが多かったことから「キラー・クラウン」と呼ばれたシリアルキラー、ジョン・ゲイシー。
同性愛を隠すため犯行に及んだり、殺害前の少年を強姦したりと、その異常性ばかりが際立ちますが、彼の生い立ちもまた興味深いんです。
シリアルキラー「ジョン・ゲイシー」の生い立ちから、彼の異常な行動と心理をみていきましょう。
ジョン・ゲイシーにまつわる主な出来事をピックアップすると、以下の通り。
ジョン・ゲイシーは特に、
などから、アメリカ史上最も有名なシリアルキラーと言っても過言ではなく、また作品を通して世界的にも有名です。
スティーヴン・キングの傑作ホラー小説『IT』のピエロ”ペニーワイズ”のモデルにもなっており、
といった共通点があります。
ジョン・ゲイシーの名を一躍広めたきっかけでもありますね。
関連記事>>全部現実!?実話ベースのホラー映画9選【本当にあった怪奇事件】
そんな彼ですが、実は地頭が良く行動力もあったようです。
ジョン・ゲイシーを心理学的に鑑定した臨床医によると、
この結果、精神分裂もしくは妄想症の可能性が高いとされています。
また、彼の異常な心理状態を作り上げた原因は、
ゲイシーのトラウマをアルコールに耽っていた父親と現在までに及ぶ本人自身の発作によるものと指摘、幼いころから彼を責め苛み続けた心身症と神経症が、彼の犯罪性を作り上げる土壌となった。
Wikipedia「ジョン・ゲイシー」より引用
と、元スタンフォード大学行動科学課長のローレンス・フリードマンが証言しています。
映画『サイコ』や『羊たちの沈黙』などに影響を与えた、20世紀のアメリカを代表する猟奇殺人犯「エド・ゲイン」も、
この両方が同時に存在する「共依存(自分と相手の関係に依存している状態)」でした。
もともと異常な心理状態だったのではなく、
などが影響し、大人になるにつれてその異常さが確立していくのです。
ジョン・ゲイシーの犯罪は決して許されるものではありませんが、彼の異常な行動の裏側を知ることで「ただの快楽殺人者ではない」という見方が増えて面白いんですよね。
関連記事>>猟奇殺人犯「エド・ゲイン」のヤバすぎエピソード5選と異常性の考察
ジョン・ゲイシーの犯罪は、明らかに異常で恐ろしく、同情の余地も一切なし。
しかし彼の生い立ちまで知ると、「自分もこうなっていたかもしれない」という不安に駆られ、共感できる自分にハッとさせられたりもします。
まさに映画『ジョーカー』をなぞっているようで、興味深い。
ジョン・ゲイシーを作品を通して知るなら、
この3つは要チェックです。