オカルトには、スピリチュアルなものや自然現象、都市伝説の他に「触れられないもの」「隠されているもの」という意味もあります。
今回、ご紹介するのは社会の闇の一部が浮き彫りになった、凄惨ないじめ事件です。文春で報道された「旭川いじめ事件」いじめというタイトルがついてはいますが、これは、いじめではなく刑事事件でした。
どうして、加害者は誰もお咎めなしになってしまったのか、そして、いじめを隠そうとした教育現場の呆れた実態がありました。
旭川市で起こったこのいじめ事件。この事件の被害者は、1度、いじめに耐えかねて川に飛び込んで救出されたことがあったのです。それでいじめが明るみに出たのですが、その後、学校は適切な対処をせず。被害者はPTSDで苦しんでいました。そして、2021年3月23日に、旭川市の公園で一人の女子中学生が遺体で発見されました。死因は低体温症だったそうです。実は、この女子中学生は2021年2月13日から行方不明になっていました。
失踪した日の旭川の気温は氷点下17度。凍てつく寒さの中で公園で力尽き、そのまま翌月まで発見されなかったのです。
この女子中学生がどうして公園で遺体で発見されたのか・・・実は、2019年4月に中学校に入学してから、凄惨ないじめにあっていたのです。
いじめと聞くと、みなさんはどんなものを想像しますか?
集団で無視するとか、陰口を言うとか・・・仲間はずれにする・・・もちろん、これだっていじめですし、悪いことです。ですが、この女子中学生が受けていたいじめは、いじめではなく集団性的暴行でした。
女子中学生が受けていたのは
といったもの・・・。いじめという言葉に変換するのをためらってしまうようなもの。これをまだ幼い中学生が受けていたのです。
これ以外にも食事や飲み物をおごらせられていたという事実もあったそう。いじめをしていたのは、同じ中学校に通っていた被害者の先輩にあたる上級生などでした。
「娘の様子がおかしい」と思った母親が担任に相談していたそうですが、担任は取り合わず
「仲の良い友達」
「加害者生徒はおバカだからイジメなどない」
「彼氏とデートだから明日でもいい?」
といった対応しかしなかったのです。
この間にもいじめはどんどんエスカレートし、公園に呼び出されて周囲を取り囲まれた上で自慰行為の強要をされるまでになってしまいました。飛びこみ、救出されるという事件が起り・・・それを見ていた加害者は「親が虐待しているせい」と嘘をついて言い逃れをしました。そして、この川への飛び込みがきっかけになって、いじめの実態が明らかになるのです。
いじめが明らかになった後も、加害者は反省せず、1度、消していた動画や画像を再度、復元させて拡散させていたそう。
被害者の女子中学生は、転校しますが心的外傷後ストレス障害に悩まされていました。そして、2021年2月に失踪し3月に遺体で発見されたのです。
この事件の後、いじめが起った旭川市北星中学の対応は
と、加害者児童を庇うような発言をしています。というか、弁護士の同席を認めないというのはどう考えても整合性がとれません。
「いじめはなかった」そう言い張ったのです。
この件に関わった加害者は警察の聴取を受けましたが、児童ポルノ製造などの法律に抵触していましたが、未成年であり当時14歳未満だったため刑事責任を問われることはありませんでした。厳重注意になっただけで、誰もお咎めナシ・・・加害者は今ものうのうと暮らしているのです。
ちなみに、加害者は「悪ふざけ」「なんとも思ってない」という発言をしていて、反省の色はない様子。加害者児童の保護者も「悔しい」という発言しているそうです。
参考資料:「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《母親が涙の告白》旭川14歳少女イジメ凍死事件 #1-文春オンライン
事件を隠そうとした学校ですが、当時の校長は事件後、剣淵町教育委員会で教育委員会学校教育指導員という「学校で問題が起ったときのアドバイザー」的なポジションについたそう。
いじめに対応しなかった責任は学校の責任者である校長にも当然あるはずですが・・・退職した後で、教育委員会に再就職したのですね。
こんなことがあっていいのか・・・ネットで学校や教育委員会の対応がひどいと炎上、国会でも問題ににっていますが、それも当然です。
参考資料:金子圭一校長の現在住所発覚「いじめないで!こっちが被害者」自宅にレンガ投げ込まれる-Saturn News-サターン・ニュース-