日食の光は穢れた光?不吉?日食は見ない方がいいって本当?

太陽が月の陰に入ることで起こる日食は、誰でも気軽に観測できる天体ショーのひとつとして人気です。

日本でも2019年12月26日に部分日食が観測されました。そして、2020年6月21日にも部分日食が観測できます。

日食を見るために日食グラスを買ったり、日食を見るツアーに参加したりと、日食は今や一大イベント!ツアーまではしないけど、「お願いだから、晴れてよ~」って思っている人も少なくありません。

今では、すっヵり天文ショーとして楽しむものと認識されている日食ですが、実は、昔は日食は“不吉”なものだったんです。

日食は不吉だった?

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日食はメカニズムは月の陰に太陽が隠れるというただそれだけのこと。つまり、物理的に太陽の光が一瞬だけ遮られるだけです。だから、不吉でもなんでもない!楽しめばいいじゃん!となるわけですが、太陽の光からエネルギーをもらっている…そう考えると日食は不吉なものもいえます。

実際に、陰陽道では日食は穢れた光として忌み嫌われていました。

日食の光を受けると穢れてしまうという考え方があったそうで、宮中では宮中祭祀がすべて中止されて、天皇が日食を光を浴びないように、御簾ですっぽりと覆っていたそうです。古来の日本の考え方では、天皇が穢れた光を浴びることは日本が穢れるということでもあったんです。

参考資料:なぜ日食を見てはいけないのか

ほかにも、アフリカのある地域では妊娠している人は日食を見ない方がいいとされているそうですし、ネイティブアメリカンの間でも日食は見てはいけないものとしてとられられています。

太陽からのエネルギーが低下するので、日食を観測したエリアではその後、あまりよくないことが起こる…そんな言い伝えもあるそうです。特に、皆既日食や金環食はよくない…と考えられていたんですって。

ちなみに、次に日本で部分日食が観測できるのは2020年の夏至の日です。太陽が一番エネルギーを強くする日でもある夏至の日に部分日食が起こります。

[char no=”2″ char=”すぱもん”]えーー日食って不吉だったんだー[/char] [char no=”4″ char=”Miiko”]そう言われている現象だよ[/char] [char no=”2″ char=”すぱもん”]そう言われたら怖くなってきた…[/char]

占い的に見ても星が並ぶのは不吉

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星の位置で占いをする占星術の世界でも星が直列に並ぶことは決して縁起のいいものではありません。

日食や月食の場合、太陽と月、地球が一直線に並ぶことでその現象が起こります。つまり、星が一直線に並んでいるんです。しかも日食が観測できる地域は星が並んでいるその真下にあたる部分ということになります。

そう言われると確かに「ちょっち不吉な気がして」きませんか?

そして、太陽を神としてあがめる太陽神を進行している人にとっても太陽の光が遮られる日食は不吉なものとして扱われてします。太陽が隠されると、太陽から受けているエネルギーが減るのでよくないという人はスピリチュアルな世界で生きている人の間ではわりと有名な話です。

もちろん、これに科学的な根拠はありません。太陽が遮られるなんてく雨の日でもあるじゃないか!と言われれば確かにそのおとりです。ですが、太陽が雲で隠れるのと月で覆いかぶせられるのはかなり違いがあります。曇っていても雨が降っていても真っ暗にはなりません。でも、皆既日食ともなると周囲は真っ暗なり、気温も下がります。あれは、正直にいってあまり気持ちのいいものではありません。

日食を見たらよくないことが起こるの?

日食を見たら「必ず悪いことが起こる」とまでは言いません。

ですが、皆既日食の光を浴びると体調をくずしやすくなる…という人がいるのも事実。そして、2009年に皆既日食をわざわざし観測しに行ったある有名な女優さんは、そのあと離婚し、スキャンダルや事件を起こしています…。

もちろん、それが日食のせいかどうかはわかりませんが、日食が古来から不吉なものと考えられていたことを考えると、いいものではないのかもしれません。

 

日食したまま太陽が沈む”日入帯食”

画像:Pixabay

日食が観測できる時間帯によっては、日食で欠けたままの太陽が沈むという現象が見られることがあります。それを、日入帯食というのですが、これもまた不吉なものとされています。

だって、太陽が欠けたまま沈むんですから、スピリチュアル的にみていいわけがありません。

欠けたままの太陽が沈むようすは確かにちょっと不気味…。実はこの日入帯食は2019年12月26日の部分日食で東京や東北で観測されているんです。

 

まとめ

天文ショーとして人気がある日食ですが、スピリチュアルの世界や陰陽道、そして、古来の考え方では不吉なものでした。

太陽が遮られることでエネルギーを奪われるというとか、月の陰に入っている太陽の光は不完全なものだから、浴びてはいけないという考え方があるのは事実です。

天文ショーとして楽しむのももちろんわるいことではありません・・・が、日食を見た後は、エネルギーが低下しているかもしれないので注意したほうがいいかもしれませんよ…

 

Miiko

ライター歴約10年 法学系院卒 得意記事は、歴史・スピリチュアル・法律等々 福岡の隅っこでコーヒー片手に執筆中