昭和から平成に近づく1988年に日本を震撼させる猟奇的殺人事件が起きました。
それが今回紹介する「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」です。
この事件は相当なグロが含まれている殺人事件なので苦手な方は注意して読み進めて行ってください。
1988年(昭和63年)の3月18日、日本全国を震撼させる猟奇的殺人事件が愛知県の名古屋市内で発生しました。
この日の19時40分ごろ当時31歳であったAさんは、勤め先から名古屋市にある自宅アパートに帰宅していました。
自宅には臨月を迎える妻がいて、いつ生まれてもおかしくなかったのです。
しかし、帰宅すると自宅には妻の姿は見えず家の鍵もかかっていなかったのです。
何故かと考えていると、どこからか赤ん坊の泣く声が聞こえてきました。
気になったAさんは家に入り今を開けてみたところ、青いドレスを着て血を流して倒れている妻がいました。
横には恐らく生まれたばかりであろう血まみれの赤ん坊が鳴き声をあげていたのです。
よくみると妻は、両腕を縛られており首にはコタツのコードが巻かれ、周囲には血だまりができていたのです。
そして、赤ん坊はへその緒が付いたままでした。
動揺してしまったAさんは、とりあえず救急車を呼び搬送されて行きました。
妻は死亡確認されたが、子供は命に別条がなく奇跡的に一命をとりとめたそうです。
犯人は妊婦をコタツのコードで絞殺後、腹から生きたまま胎児を取り出し、子宮にコードを切り離したプッシュホン式の電話の受話器とキャラクター人形のついたキーホルダーを入れた状態だったのです。
死体は、薄い鋭利な刃物で、みぞおち付近から下腹部に掛けて縦38センチにわたって切り裂かれていたそうです。
なんと子宮も12センチに渡って切り開かれていたのです。
この事件で真っ先に疑われたのは「夫」だったのです。
夫は重要参考人として警察から取り調べを受けることになりました。
警察は当初、被疑者は夫のみと絞っていたのです。
理由としては、家の異常に気づきながら、妻を探す前にスーツから着替えていたからです。
しかし、妻の死亡推定時刻は午後3時前後で、その時間にはまだ会社に勤務していたためアリバイが成立しました。
ここで悲しいのは、被害者の夫は自身の子供に母親が殺害されたという真実を告げられないでいるということです。
夫婦がサイドビジネスとしてアムウェイの販売を行っていたのです。
このようなこともあり警察は「サイドビジネスがらみの怨根殺人」と睨んだそうです。
臨月の妊婦の腹を切り開き、胎児を取り出すなんて言う犯行は素人にできることは不可能であるといえます。
胎児がいる部分を的確に切り裂けるのは産婦人科でなければ無理と言われているのです。
被害者のAさんの妻にはためらい傷はなく、手慣れている犯行だといえます。
巷では、好奇心からくる犯行が一般的な説だと語られています。
つまり犯人は異常者であるということがわかります。
階下の居住者は「午後3時10分から20分までの間に、不審な男がアパートをうろついていた」と証言しています。
ドアノブをガチャガチャ回している音とチャイムを鳴らす音、身長165センチほどの30代のスーツを着た男性が「ナカムラさんを知りませんか?」と聞いてきたそうです。
いかがだったでしょうか。
少しむごい表現が多々ありましたね。
幸いながらおなかの赤ちゃんが助かったのが唯一の救いですね。
もう二度とこのような事件が起きないことを願うばかりですね。