これは、2019年9月26日付けの新潟日報モアの記事からの情報です。
新潟県新潟市西蒲区の角田山妙光寺が管理する岩屋から、「七面大明神」の石像が盗まれ、同寺により被害届が出されました。石像のサイズは高さが約40センチ、幅が約20センチで、新潟県警西蒲署は窃盗事件として調べています。
心霊スポットの岩屋は寺から300メートルほど離れた所にあり、訪問は月に一度行く読経と、一週間~10日おきの供え物の清掃に限られていました。先月の8月19日に読経で訪れた際には異常はありませんでしたが、それから数日後、近所の住民から石像が消えているとの報告がありました。
心霊スポットの岩屋の中は荒らされており、ろうそく立ての位置がズラされたり、石積みが崩れたりしていました。この岩屋は新潟県に流罪となった日蓮の伝説が今なお生きている場所です。
日蓮が新潟県佐渡ヶ島へ渡る途中に角田浜に立ち寄らされたとき、地元の人々から岩屋に棲みついた「七つの頭を持つ大蛇」を退治してほしいと依頼されました。日蓮は大蛇に法華経の教えを説き、調伏し改心させたとされています。
最近では様々なメディアを通じ、新潟県の岩屋は心霊スポットとして情報が広まりました。若者が夜中に心霊スポット参りに来たり、時間を問わず新潟県の内外からお参りに訪れたりする人もいます。岩屋への出入りは、とくに制限していなかったといいます。
新潟県の心霊スポット新潟市西蒲区角田浜の七面大天女岩屋、通称岩屋の近くには、別の新潟県屈指の心霊スポット、「角田岬灯台」や「ホワイトハウス」がありますが、紙幅の都合で過今回は割愛します。ここら辺り一帯が、新潟県の心霊スポットのメッカなのでしょうか。
岩屋を管理する角田山妙光寺は大変広い敷地を有しています。立派な鳥居があり、境内の池には悠然と鯉が泳いでいます。心霊スポットの岩屋は寺の裏にあります。案内版の地図の通り歩くと5分ほどで着きます。浜ではキャンプをしている人もいる、ずいぶんのどかな所です。
心霊スポットへ行く道中には倒木が一本横たわり、交通安全協会のような赤いのぼりが道標のように立てられています。岩屋の前は広がっていて、大きな岩壁にパックリ口が開いています。入口左手には看板があり、次のような説明書きがされています。
「岩穴」
本文「日蓮聖人が佐渡へ流罪の
途中 角田浜に御上陸この
岩穴に住んでいた七面大蛇を
教化された。
大蛇はその後末法鎮守の
誓願をたて七面大明神と
詞られた霊蹟である。
中の石は夜ひとりで積れる
不思議があり賽の河原
と呼んでいる。」
「昭和五十二年八月 角田山 妙光寺」
今もあるのか知りませんが、看板の下には陶器の小坊主の人形がいます。左手には日蓮聖人の像があります。洞窟の中はコケが生えて空気がヒンヤリしています。穴の中は、いたるところに石が詰まれています。話によると、毎夜石が勝手に積まれていき、その石を崩すと祟られるといいます。
湿ってコケの生えた地面なので、石を崩さないよう気を付けなければなりません。右手には、なぜか古びた井戸があり、中を覗き込むと枯れているようです。奥には観音菩薩が祀られ、安産祈願や水子供養のための、まだ枯れていない生花や千羽鶴が供えられています。
その反対には赤い頭巾を被ったお地蔵さんもいます。地蔵の下には無数の人形たちがいます。これは水子供養と人形の供養も兼ねているそうです。もっと奥にも祠がありますが、詳細は不明です。日蓮との約束を守り、誓願を果たして七面大明神となった七面大蛇のものでしょうか。
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