よく冗談で「庭から石油が出たら大金持ちだよね」なんて言うこともありますが、今、新潟県で原油が湧き出て大変なことになっているというんです。
原油だしラッキーじゃないの?と思ってしまいますが、対応に苦慮しているそうです。
原油が湧き出している・・・と話題になっているは新潟県です。
今年の夏以降から異常に原油が湧き出しているそうで、池に真っ黒な油膜が張っててるんだとか・・・。
新潟市秋葉区の山奥にある池だそうですが、原油で真っ黒になっているのが分かります。
もちろん、誰かが廃油を不法投棄した・・・というわけではなくこれ、自然に湧いてきた原油だそうです。
この場所は過去に油田があった場所・・・。昨日今日、いきなり原油が湧き出したというわけではありません。
このあたりには新津油田という油田があり、明治から大正時代には原油の生産量は日本一だったそうです。が、徐々に衰退し1996年に原油の採取は終了していました。
ただし、問題はその量と場所・・・。今は全く予期していない場所から原油が湧き出して大変なことになっているそう。
民家の庭などでも原油が湧き出ているそうで、決してうれしいことではない様子・・・。
池を真っ黒にしてしまった原油ですが、どうして湧き出してきたのでしょうか。
もともと、このあたりは油田があった場所で、原油が湧き出しても不思議ではありません。ですが、突然、池が真っ黒になるほどの量が湧き出しているとなると、あまり気味のいい物ではありません。
原油が湧き出した理由は地殻変動によるものだと考えられてはいますが、過去の採掘が影響しているのか、それとも全く別の地殻変動によるものなのかは分かっていません。
原因がわからないけど、原油が湧き出している・・・というわけです。
参考資料:現地では何が?新潟で「原油」が異常に湧き出る現象が続く…真っ黒な油膜が池に(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
原油なんだから、回収して売ればいいじゃない!大もうけじゃないの??
と思ってしまいますが、実際に回収した原油は使い道がなく、行政は予算を計上して対応している状態です。
石油は精製しなければ使い道がなく、原油がいくら湧き出してもそれ単体では当然、車などは動かせませんし、ストーブなどにも使うことができません。
つまり「庭から石油」が湧いても、石油王になれるわけではないというのが現実です。
このあたりにあった油田がなくなったのも、採算が合わなくなったことが原因でしたし、今も原油対策として2000万円もの予算が計上されているそうです。
原油が湧き出している理由が分からない以上、何かの前兆かどうかももちろん不明です。
ただ、原油は地下からわいてくるものですから、地殻変動が原因かもしれないとなると「地震の前兆では?」と考えている人がいるのも事実・・・ネットでは「前触れか?」という書き込みも多数見られています。
が、原油が湧き出していることと地震等の自然災害については相関関係ははっきりしていません。
ただ、今年は例年より原油の量が多いのは事実だそう・・・新潟県の地下で何が起こっているのでしょうか。
もちろん、油田を閉鎖したときの封鎖処理が十分でなく、そのせいで今頃になって原油が湧き出しているという可能性も否定はできません。
参考資料:原油の異常湧出続く市、回収しても「使い道ない」…池に流入して水面真っ黒