新型コロナウイルスの感染者が日本でも増えていますが、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアでも感染拡大が続いています。
新型コロナウイルスも含めたウイルスは変異することがある・・・のですが、オーストラリアで感染力が強い新型コロナウイルスの変異種が確認されました。
世界各国で、新型コロナウイルスへの対策が進められているわけですが、オーストラリアで感染力が強い新型コロナウイルスの変異種が確認されたそうです。
オーストラリア政府はこの日、英国で広がっているコロナ変異種が検出されたと発表した。
豪当局によると、ニューサウスウェールズ州に到着した英国からの渡航者2人から変異種が検出された。州都のシドニーでは最近感染者が急増しているが、変異種との関連はないという。
また、南アフリカでも先週、コロナ変異種が検出されたことを受け、ドイツやトルコ、スイスなど少なくとも5カ国が南ア発着の航空便の運航を禁止したと、現地のメディアが報じた。ロイターはこの情報を確認していない。
また、イギリスは国内で確認された新型コロナウイルスについて「感染力が最大で70%」になる可能性があることを指摘しています。
変異種とされている新型コロナウイルスは、細胞に入り込む働きに関係する部分が変異している可能性があるとされており、今まで流行してきた新型コロナウイルスより感染力が高くなっているかもしれないそうです。
もちろん、この変異種に関してはイギリスのジョンソン首相も「不確定なことは多い」としており、詳しい研究結果などがあるわけではないようです。
ウイルスの変異は、ウイルスが増殖するときに起こるミスコピーが原因です。
ミスコピーされたほうのウイルスが増殖するのが変異・・・特に、インフルエンザウイルスなどのRNAウイルスは変異を起こしやすいとされています。
新型コロナウイルスも変異しているとされており、今、世界各国が新型コロナウイルスの変異種に警戒感を強めているのです。
WHO世界保健機関は、新型コロナウイルスの変異種について
世界保健機関(WHO)は21日、英国などで新型コロナウイルスの変異種が検出されたことについて、変異種の出現はパンデミック(世界的な大流行)の過程で通常見られることとし、過度に警戒する必要はないとの見解を示した。
変異種が重症化や死亡率の上昇につながることは示されていないと指摘。ただ感染力は強いようにみえるとした。
としています。
ただ、これまでもWHOの対応にはかなり批判がありますし、WHOが「通常の範囲」だと言ったからといって安心できるというものではありません。
ウイルスの変異種が出てくるのは人間の手で止めることはできませんが、やっと、アメリカやイギリスで摂取が始まったワクチンは効果があるのでしょうか。
これに関して、WHOは「変異種にもワクチンは有効」としており、変異したことでワクチンの有効性がなくなることは考えにくいという見解を示しています。
WHOが大丈夫といったから、大丈夫!と決まったわけではありませんが、少しは安心できる要素になるかもしれません。
参考資料:WHO、コロナ変異種「ワクチン有効」英以外5カ国で確認
英 新型コロナの新たな変異種“感染力7割増” ロンドン事実上のロックダウンへ-TBSNEWS