感染者数が増加している新型コロナ…。忘年会や新年会もなくなってしまった…という方も少なくないのではないでしょうか。
2020年はコロナでいろんなものがなくなったり、できなくなったりしたわけですが、そんな中で最近、チラホラと聞こえてくるちょっと明るいニュース。それはワクチン開発です。
ファイザーをはじめとする複数の製薬会社が、新型コロナウイルスのワクチン開発を進め、承認申請をしています。
アメリカではファイザーとモデルナの2社が申請をしており、FDAを経て承認される見通しとされています。
新型コロナですっかり変わってしまった私たちの生活を取り戻すためには、ワクチン開発が急務でした。
ワクチンがあれば…今まで通りの生活を取り戻せる…また、密になってワイワイできる。
ほんの1年前まで当たり前だった日常を取り戻すこともできるかもしれないのです。
感染拡大が続いているアメリカやヨーロッパ、そして日本でもワクチン開発が進み承認されれば、接種が進められ感染拡大を抑えられるはずです。
ワクチン開発の話題でよく耳にする「有効性」
たとえば「新型コロナウイルスに90%の有効性」なんてニュースもありましたよね。
ワクチンの有効性とは、ワクチン接種でどのくらいリスクを減らすことができるかが焦点になります。
ワクチンの有効性とは
一般にワクチンの有効性は、被験者の一方にワクチン、もう一方にプラセボ(非接種のこともある)を接種し、「ワクチン接種群で疾患を発症した被験者の数」と「プラセボ接種群で疾患を発症した被験者の数」を比較して、ワクチンの接種によって疾患になるリスクをどの程度減らせたかで評価する。
とされています。
もちろんこれは被験者数が多いほど正確な数値になっていくわけです。
ちょっと難しいようにも思えるワクチンの有効性の話ですが、つまるところ有効性は高ければ高い子こしたことはありません。ちなみに、世界保健機関WHOは、少なくとも70%、最低でも50%の有効性があることが望ましいとしています。
つまり、新型コロナウイルスワクチンの有効性の数値はWHOの基準を超えていると言えそうです。
皆さんもご存知のとおり、通常、ワクチン開発は10年以上の時間をかけて行われるもの…新型コロナウイルスは2020年の初め頃から感染拡大が始まったウイルスですから、今、申請されているワクチンも、含めて新型コロナのワクチンは開発が急ピッチで進められたことになります。
感染拡大が急速に世界中に広がったため、急がれたワクチン開発…。みんなが待ち望んでいるワクチンであることは言うまでもありませんが、気になるのは安全性です。
ワクチンはウイルスなどと戦う武器として有効ですが、その一方で副作用がないのか…といった安全性も気になります。
新型コロナウイルスのワクチンは、急いで開発されたということもあって専門家の中には「安全性が証明できる段階ではない」とする人がいるのも事実です。
そもそも、コロナウイルスそのものが春先には「未知のウイルス」なんて言われていたわけですから、解らないことが未だにあるのも無理のないことです。
そんな中で開発された新型コロナウイルスのワクチン…摂取すれば新型コロナのリスクを減らすことができるはずですし、日本にも入ってくる可能性が高いわけですが、接種したいと思いますか?
いずれ、接種することになるであろう新型コロナウイルスのワクチン・・・これからどうなっていくのてしょうか。
参考資料:東京新聞 新型コロナワクチン「効果9割」も「安全性、証明できる段階にない」専門家が警鐘 ファイザー、モデルナの違い