2018年6月30日、世界遺産登録された【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】。で隠れキリシタンや潜伏キリシタンが注目されました。
今回ご紹介するのは、世界遺産登録された天草と同じ長崎県にある生月という島です。断崖絶壁の絶景が有名で、テレビコマーシャルでも使われることがある生月・・・。
島には絶景が広がっており、灯台や柱状節理がみられるビューポイントもあります。
そして、ここにもキリシタンにまつわるエピソードがあります。心霊スポットでもなければ、パワースポットでもありません・・・が、絶景と悲劇の歴史が融合したとても魅力のある場所です。
キリシタン弾圧の理由については、【日本人を奴隷として売っていた?!キリスト教弾圧の理由】でご紹介しています。
生月があるのは長崎県です。平戸島の先にある離島で、平戸との間には橋が架かっており、平戸と本土との間にも橋が架かっているため、陸路で上陸が可能です。
生月は南北約10kmで東西約2kmというコンパクトな島でドライブコースとしても人気があります。
島の西側と東側の地形が異なっており、西側は断崖絶壁の絶景が広がっています。住宅などの建物は傾斜が緩やかな島の東側に集中しており、のどかな漁師町といった雰囲気が漂っています。
生月(いきつき)と読むのですが、島の名前としてはユニークな印象を受けます。
生月という名前の由来は、遣唐使の時代にまで遡ります。海を渡った旅人が生月を見たら「無事に帰った来られたんだ」と安堵した・・・生きて見ることができた・・・というところから来ていると言われています。
今のような天気を予測するシステムや船がなかった時代ですから、生月の島影を見たときに安堵感が大きかったことは想像に難くありません。
生月もまた、キリシタンの島でした。
平戸と生月の間にある中江ノ島という小さな島では、キリシタン弾圧の時代にキリシタンの処刑が行われていたそうです。処刑される宣教師が、自ら船を漕いで賛美歌を歌いながらこの島に向かったというエピソードもあります。中江ノ島は世界遺産登録の対象になっています。
そして、生月にもキリシタンのお話があります。
たんじくというのは、生月島に生息している植物のこと(固有種ではありません)です。竹に似た植物で島に行くとよく見かけます。
ダンジク様・・・は。キリシタン弾圧にまつわるエピソード・・・。キリスト教が禁教だった時代のことです。
取り締まりが比較的穏やかと言われていた五島に逃れるために生月のダンジクにの藪に身を隠した親子がいたそうです。ですが、海からその姿を見ていた役人に見つかってしまい、親子は処刑されてしまいます。
まだ幼い息子が遊んでいる姿を役人か海上から発見・・・そして、斬首されたのです。ちなみに天気が良ければ生月からは、五島の島かげがはっきりと見える・・・そのくらいの距離です。
もし渡れていたら・・・親子は殺されずに済んだかもしれません。
生月には、ダンジク様についての看板や石碑があります。ですが、この場所には海から上陸し参拝することは堅く禁止されています。
断崖絶壁の生月島のダンジクに身を隠した親子が、船から人が来ることを忌み嫌うのは当たり前です。
長崎県の生月島は、平戸島の先にある離島で、橋で渡ることができる絶景の島です。
今では穏やかや漁師町で、断崖絶壁の絶景が広がる島の西側は、ドライブコースとして人気があります。
ですが、この場所にはキリシタン弾圧という歴史もあります。身を隠していところを捕まってしまい死刑されたダンジク様。そして、生月と平戸の間にある中江ノ島はキリシタン処刑の場所でした。
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参考資料:Wikipedia 生月島
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