台湾は日本人に人気の観光スポットとして有名であり、近年では台湾ではメジャーなタピオカミルクティーが日本で大ブレイクしています。
しかし、そんな台湾にもちょっと奇妙な文化があることをご存知でしょうか。
今回は、台湾にある文化の中から特に有名な「赤い手紙」について紹介します。
公開日:2019年10月25日 更新日:2020年2月23日
台湾はエリアによって街の雰囲気が異なります。台北だと大都会で国際色が感じられますが、台南だとレトロな雰囲気が感じられます。
しかし、運が悪い方の場合は街歩きをしている最中に赤い封筒を見つけてしまうかもしれません。
ついつい気になって拾いたくなってしまうかもしれませんが、拾ってしまうととんでもないことに巻き込まれてしまうかもしれません。
ついつい赤い封筒を拾ってしまうと、その人は死者と結婚させられてしまうのです。
この文化は台湾では「冥婚」と呼ばれており、若い子供が亡くなってしまった家族が死後で結婚できるようにという想いを込めて行われています。
この記事を読んでいる方の中には、「どうせ嘘でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、実際に結婚させられてしまう恐れもあります。
家族は赤い手紙を見張っており、拾った人が分かればすぐに死体との結婚式を開催。
実際に死体との結婚式と思われる写真もあり、口だけの話ではないことが分かります。
赤い封筒の中には、お金と亡くなった子供の髪や爪が入っています。
ただ全て共通というわけではなく、巾着袋に入っていたり、お金が見えるように置かれていたりなど、少し異なる場合があります。
ちなみに、赤い封筒は紅包と呼ばれており、封筒そのものは何も悪くありません。
むしろ、縁起の良い袋として使われます。
台湾で活躍する小説家の新井一二三さんの著作「台湾物語 ──「麗しの島」の過去・現在・未来」という本では、実際に友人の親からお年玉をもらったというシーンがあります。
赤い封筒を置く家族の中には、拾ってくれた人に対して金銭的なサポートをしてくれる場合もあります。
そのため、中にはお金をもらうためにわざと拾う人もいるのだとか。
ただ全ての家族が金銭的なサポートを行うわけではないので、拾った人が必ずお金に困らない生活を行えるわけではありません。
もし赤い封筒を見つけた時には変に触らずに無視するのが一番です。
台湾に住んでいる人は「落ちている赤い封筒は拾うといけない」と教え込まれているため、警察でさえも拾うのを躊躇してしまうほど。
子供がなくなっている家族には申し訳ないですが、何も見なかったと思い込んで無視しましょう。
ちなみに私は台湾で様々な都市を巡りましたが、一度も見たことありません。
台湾の人なら誰もが知る文化ですが、今では衰退傾向にあるのかもしれませんね。
台湾ではごく当たり前の文化なのですが、なぜそんな奇妙な文化が日本でも知られるようになったのでしょうか。
そのきっかけは、テレビの影響と考えられます。
クレイジージャーニーという人気番組にて、奇界遺産という写真集を発売したことで有名な佐藤健寿さんが、赤い封筒と冥婚を紹介。
人気の観光スポットである台湾の奇妙な文化ということもあり、日本でも知られるようになりました。
また、台湾に滞在している方の中には実際に赤い封筒を見つけてしまった方もいるため、その影響も日本で知られるようになった原因と考えられます。
2015年、台湾にて「屍憶 -SHIOKU-」という映画が公開されました。
この映画は赤い封筒にまつわる奇妙な文化をベースに構成されたホラー映画。
「呪怨」や「リング」といった日本のホラー映画をプロデュースした日本人も撮影に協力しているため、日本語版でも公開されています。
もし気になる方は、一度見てみてはいかがでしょうか。
今回は、赤い封筒にまつわる台湾の奇妙な文化について紹介しました。
現在でも本当に結婚させられるのかは不明ですが、気になるからという理由で拾わないようにしましょう。
もしも拾ってしまうと、、、、好きな人と過ごす幸せな人生が崩壊してしまうかもしれません。