意味が分かると怖い話は意外と人気が高く、わざわざ本を買ってまで読む人までいるそうです。
筆者も一度本を読んだことがあるのですが、その本にはまり込んでしまったことがありました。
意味が分かると怖い話には、ドキドキ感と恐怖、そして謎解きのような要素がたくさん含まれていて楽しいですよね。
そこで、今回から複数回に分けて意味が分かると怖い話について紹介していきたいと思います。
今回紹介する意味が分かると怖い話は「点検員」という話です。
私はとある電力会社の点検員だ。
実は今ニュースで流れている事件の被害者の家に今日行っているんです。
しかし、インターホンを2回押しても出てこないのでこぶしでノックしたらやっと出てきました。
髪の毛はボサボサで髭も生えているしパジャマ姿でニート丸出しでした。
ブレーカーの場所まで案内しろと言っているのに探り探りだし、よほど家に引きこもっていたんだろうとわかった。
実際に点検するときも「じーっと」私のことを見つめていました。
不気味だったのでさっさと点検を終わらせおいとましました。
でも、テレビで放送されたときのあの男の写真は髪の毛も整っているし髭もしっかりと剃っていて好印象でした。
人って身だしなみで雰囲気が変わるのだなと思いました。
同時に警察って結構頼りにならないんだなって思いました。
俺は正午くらいにラーメン食ってから言ってたから、警察が言う死亡推定時刻午前11時はおかしい。
ま、明日には警察がきて聴取だからその時に全部話すわ。
この話でポイントになるのは「家の住人とされる人物の容姿と行動」と「死亡推定時刻」です
・点検員が見た家の住人とされる人物の容姿「髪の毛はボサボサで髭も生えているしパジャマ姿でニート丸出し」
・テレビで放送された時の容姿「髪の毛も整っているし髭もしっかりと剃っていて好印象」
容姿の変わりようがおかしい。突然変わりすぎている。
そもそも、服装や髪の毛が変わったところで顔は変わりません。
点検員は顔を覚えていなかったのでしょうか?
家の住人とされる人物①「インターホンを2回押しても出てこないのでこぶしでノックしたらやっと出てきました。」
家の住人とされる人物②「ブレーカーの場所まで案内しろと言っているのに探り探り」
この話で最も気になるのが家の住人とされる人物の行動で、自身の家なのになぜブレーカーの場所すらもわからないのでしょうか?
このような観点から考えるとおそらく全くの別人なのではないかということが推測されます。
つまり点検員が接していた人物が犯人であるということです。
家の住人とされる人物の容姿と行動①では犯人が住人であるかのように装うため、家の中から被害者のパジャマを探し出して着替え、寝起きであるかのようにわざと寝癖などをつけ、寝ぼけている風とニート風を振る舞っていたのではないでしょうか?
だから、2回のチャイムでは出られず、最終的にはドアノックでやっと出れた。
このような感じなのではないでしょうか?
それともう一つポイントになるのが「死亡推定時刻」です
話中では死亡推定時刻がおかしいと話していましたが、おそらくこの死亡推定時刻は間違っていません。
点検員は正午(12時くらい)にラーメンを食べてから家に行ったのに、住人はその家にいたので死亡推定時刻11時は違う。と言いたかったのでしょう。
しかし、家の住人とされる男が犯人で、点検員が来る前に本当の住人がすでに殺され、犯人が点検員とやり取りしていたと考えると辻褄が合うのではないでしょうか?
いかがだったでしょうか?
やはり幽霊より怖いのは人間なのでしょうか?
自分が対応している人物がもしかしたら殺人鬼だったと考えるとすごく怖いですよね・・・