オカルトオンラインをご覧の皆さんは、悪魔崇拝や黒魔術に興味がある人も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんにおすすめなのが、ブラックメタル。
爆速のブラスト、狂気的なシャウトとトレモロリフにさまざまな思想をを乗せたブラックメタルの名盤を紹介します。
メタルの聖地ともいえるノルウェーが起源。
反キリストを掲げ、悪魔崇拝や黒魔術などの過激な思想がエスカレートし、それらを表現するために生まれた音楽です。
スラッシュメタルのサブジャンルの1つであり、ディストーションのかかったノイジーなギターや金切り声のような歌唱法(というか叫び声)を特徴とします。
曲や衣装、ライブパフォーマンスは退廃的で陰鬱としており、全体的に負の感情をあおるようなアンダーグラウンドな音楽です。
ブラックメタルとセットで語られるのは、その過激な思想です。
悪魔崇拝だけでなく反キリストや黒魔術、白人主義などの思想を持った人たちの音楽であり、一時は「ブラックメタル」というと反社会的な思想集団を意味しました。
特に1990年代初め、ノルウェーで起きた「ブラックメタル・インナーサークル」という思想集団が起こした数々の事件は有名です。
しかし現在ではそういった犯罪集団という意味合いはなくなり、単に思想や音楽の表現方法のひとつとなりました。
ノルウェーのブラックメタルバンド、メイヘムが1994年にリリースした1stアルバムです。
ブラックメタルの人気に火をつけたのは他でもなくこのアルバムともいえるほどの名盤で、後のブラックメタルシーンに大きな影響を与えました。
このアルバムをリリースする前、ボーカルのデッドは自殺し、ギターのユーロニモスは殺害されるなどまさに伝説ともいえるアルバム。
闇の底から聞こえる陰鬱な世界観を感じることのできる、古典的なブラックメタルの名盤です。
ポーランドのブラックメタル・デスメタルバンド、ベヒーモスの1stアルバム。
ベヒーモスといえばデスメタルのイメージが強いですが、この1stアルバムはかなりブラックメタルに寄った音楽性です。
王道のブラックメタルにはあまりないストリングスが印象的ですが、もの悲しく陰鬱な雰囲気はブラックメタルそのもの。
これ以降のアルバムではどんどんデスメタル要素が強まり、デスメタル界隈で有名になったベヒーモスですが、1stはブラックメタルのアルバムとしても名盤といえます。
1990年結成のノルウェーのブラックメタルバンドの2ndアルバム。
「これぞ北欧ブラックメタル!」という爆速のブラストビート、人間味を感じさせない寒々しいギターフレーズが特徴です。
乾いた叫び声や常にノイズが入っているギターの音は、なぜかドゥーミーな雰囲気も持っており、根底には心地よさすら感じます。
ブラックメタルの大御所ともいえるイモータルのアルバムはブラックメタル好きなら必聴の名盤です。
ブラックメタル界の始祖、メイヘムのユーロニモスを殺害した張本人のカウントによるソロプロジェクト・Burzum。
音楽性はもちろん彼の行いはブラックメタル・インナーサークルの中でもかなり過激でたびたび話題になります。
このアルバムはたった4曲で40分越えという大作で、単調に思えますが曲の内容は緩急が効いており、聴いていくうちにその世界観にどっぷり浸かることができます。
不穏な雰囲気の中で鳴るシンセはどこか幻想的で、アンビエントな雰囲気も感じさせるブラックメタルはブラックメタル界でも斬新な作品といえるでしょう。
ブラックメタルの代表的バンド・エンペラー。
この1stアルバムと2ndアルバムは名盤との呼び声も高いです。
スピード感のあるブラストビートと曲の展開、悲痛な叫び声が印象的ですがバックに流れるシンセの幻想的な雰囲気のバランスが絶妙。
フロントマンのIsahnはこのアルバムを作ったとき、17歳という若さでした。
1stで見せた才能は当時のブラックメタル界隈でも高く評価され、その後ブラックメタルシーンの皇帝にまで上り詰めることになります。
ブラックメタルの名盤を5つ紹介しました。
本当はもっと他にも紹介したい名盤があるのですが、「ブラックメタルを知りたいなら最低限これだけは聴いておけ!」というレベルのアルバムを紹介しました。
ブラックメタルの悪魔崇拝や自然主義が好きな人は、その思想を表現したブラックメタルを聴いてみてくださいね!