今回紹介するのは昔に怪人説が浮上していた「マッドガッサー」事件です。
毒ガスを使い人を襲う恐ろしい怪人だと言われていたのです。
この事件による死者はおらず、国家ぐるみの実験ではないのか?との陰謀説も出ています。
今回の記事では、そんなマッドガッサー事件について詳しく紹介していきたいと思います。
アメリカ、イリノイ州の町で、突如謎の毒ガス襲撃事件が発生します。
この毒ガスは、頭痛と吐き気、そして体を麻痺させる甘い香りのガス、そして事件現場では謎の黒尽くめのガタイの良い男が目撃されていました。
この、マッドガッサーと呼ばれる事件は1944年から始まりました。
9月1日、マツーンに住むパート・カーニー夫人が突如息苦しさで目をさまします。
部屋の中は甘い香りで立ち込めており、匂いを感じると同時に吐き気に襲われたのです。
危険を感じたため、窓を開けて助けを呼ぼうとした瞬間、異臭は薄れ、ことなきを得たのです。
仕事を終えて帰宅した夫は寝室の窓の近くに、背が高く、黒ずくめでツバのない帽子をかぶった不気味な男を目撃しました。
以降、この毒ガス事件は多発するのです。
ビューラ・オーディス夫人は玄関の前で白い布を拾います。
その途端、体に電気が走ったように感覚が薄れ始め、その場で嘔吐。
数分後に火傷を負ったように顔が腫れ上がったのです。
しかし、約2時間後その症状は何もなかったように消えたそうです。
白い布に何か仕掛けがあると警察は考え、分析してみた結果何も検出されなかったのです。
この日も、背の高い黒ずくめの男が現場から逃げていくのが目撃されます。
ある夫人の家に黒ずくめの男が侵入しようとしていたところを発見。
そのため、この日は未遂で終わったのです。
厳戒態勢の中で、ここまで大胆に犯行を行おうとは、何の意図があったのでしょうか。
この事件では、男性のいない世帯または男性が不在の時を狙うという規則性がありました。
被害を受けたコロンビア小学校の校長と妹は真夜中に被害を受けます。
青い霧のようなガスが室内に充満するのを目撃、外で「ブンブン」という謎の異音を聞きます。
警察は数多くの通報を受けたのにも関わらず形式的な捜査しか行わなかったのです。
やがて、州は大きな部隊を派遣しFBIなどの捜査機関を起用します。
マツーンの高級住宅街が襲撃されたのです。
人々の間では、「あれは人間ではない!怪人だ!怪物だ!」などのありとあらゆる噂話が広まりました。
そんな最中、警察が驚きの発表をしたのです。
「そんなものは想像の産物でしかない」
と声明を発表したのです。
すると、9月刊日を境に、この事件は衰退し始めるのです。
それと同時に、警察もこの事件に関する捜査をやめ住民に手のひら返しをするようになったのです。
町や州で大規模な捜査活動を実施していたことも無視、実際に被害を受けた人物の行動も無視、全てが幻覚によるものだったとして片付けたのでした。
この毒ガス事件は軍の実験を兼ねて行われていたのではないかという説が浮上しています。
事件の背景に軍がいるとすれば、捜査当局に圧力をかけて事実を隠蔽するのは簡単な話ですね。
政府や軍が関与しているのなら、おそらく、この事件が解決されることは一生ないことでしょう。
筆者的にクロックタワー3に出てくる「硫酸男」を思い出しました。
自身の中で大変トラウマになっているキャラクターです。
初めてこの事件を聞いたときにどこからか得体の知れない恐怖を覚えました。
皆さんはどうでしたか?