「ロスチャイルド家の秘密」や「フリーメイソン」など、都市伝説は様々なものが存在している。
しかし、中には「コニシタカコの自殺」のように解決してしまったものや「ミミズバーガー」といったような廃れてしまったものがあることをご存知だろうか。
今回は廃れた都市伝説として、「ミミズバーガー」を改めて振り返ってみることにする。
「コニシタカコの自殺」に関して知りたい方は、前回の記事を読んでもらうと幸いだ。
「ミミズバーガー」の舞台はアメリカ。
あるファストフード店で働いていた従業員が、異常な光景を目撃してしまう。
それは、パティのためにミミズの肉を調理していた光景だった。
その後、従業員は多額の口止め料をもらって黙らされたという内容である。
「ミミズバーガー」の話は1970年代から広がり、様々なファストフード店を批判する際に使われた。
この都市伝説が生まれた背景には、肥満が問題となっているアメリカの食文化やジャンクフードに対する嫌悪感があるといわれている。
ただし、この都市伝説自体は1980年代になると一気に下火となってしまう。
そして現在では、懐かしい都市伝説として見向きもされなくなってしまった。
一方で日本では、女子高生がハンバーガーを食べた際に赤い紐を発見。
よく見るとミミズのような見た目だったため、その場で嘔吐。
店に対してクレームしたところ、5万円で口止めされたという内容で広まっていった。
「ミミズバーガー」が廃れた理由は、そもそもミミズの肉が非効率的であるためだ。
ミミズの肉は一般的なパティに使われる牛肉よりも非常に高額である上に、細かな下ごしらえをしなくてはならない。
安さとスピードが命であるファストフード店で、そのような手間も費用もかかるミミズを使うのはあまりにも非効率的だ。
また、マクドナルドによる大規模な活動も「ミミズバーガー」が廃れた原因だ。
マクドナルドはメディアでの広告や農家との連携などを積極的に行い、ファストフード店に対する誹謗中傷に対抗。
結果として、マクドナルドの活動は大成功し、「ミミズバーガー」の噂を無くすことに成功した。
ここまで読んだ読者の中には、ある疑問が浮かんでいるはずだ。
それは、「実際のところ、ミミズバーガーは旨いのか?」というであるだろう。
実は「実話ナックルズ」の前に発行されていた「GON!」という雑誌にて、実際に「ミミズバーガー」を作って食べてみた記事がある。
結論としては、記事では非常にまずいと低評価された。
また、記事内でもコストの高さと手間の多さを指摘しており、実際に作ってみた上でも実用性が無い模様だ。
「ミミズバーガー」はありえない都市伝説として片付けられているが、実際にハンバーガーに異物が混入した事件は数多くある。
例えば2014年頃には、日本のマクドナルドで立て続けに異物混入事件が発生。
混入した異物は様々であり、虫や金属製のネジ、人の歯などがあった。
一方で、オーストラリアではこれ以上に嫌な物が入っていた。
それは、使用済みのコンドームである。
2019年4月、2歳の子どもが食べたハンバーガー内に使用済みのコンドームが混入していたという事件は世界各地で話題となった。
事件の詳細は明らかになっていないものの、店員が故意に入れたのではないかと推測されている。
使用済みのコンドーム入りハンバーガーを食べた子どもは、すぐに性病検査へ。
ネット上では、子どもや母親を心配する声がいくつも挙がった。
今回は、廃れた都市伝説「ミミズバーガー」について紹介した。
「ミミズバーガー」はマクドナルドの活動や、実際に検証された味の悪さなどにより、現在では懐かしい都市伝説として扱われている。
現代には様々な都市伝説があるとはいえ、数十年後には「ミミズバーガー」のように廃れてしまう話があるかもしれない。
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参考・出典(アクセス日2019年11月15日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミミズバーガー_(都市伝説)
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13118
https://www.excite.co.jp/news/article/Real_Live_46847/
https://news.livedoor.com/マクドナルドの異物混入問題/topics/keyword/34668/