地球温暖化が環境問題になっていますが、それでもまだまだ地球には巨大な氷の塊があります。
そして今、沖縄サイズの巨大氷山が南大西洋を移動しているのです。
サウスジョージアはイギリス領で南大西洋のはずれに位置しています。グーグルマップだとこんな感じ・・・。
日本からはかなり距離がありますし、あまり聞き慣れない島ですが全面積は3,903km2で四国とほぼ同じサイズ。定住している人はいません。
このサウスジョージアに巨大な氷山が向かっているというのです。
「A-68A」の正式名をもつこの氷山は、2017年9月に南極大陸のラーセン棚氷からはがれ落ちて以来、北に向かって蛇行しながら漂流を続けていた。全長94マイル(約151km)、幅30マイル(約48km)ほどの「A-68A」はサウスジョージア島全体とほぼ同じ大きさで、このままでは20年12月ごろ島にぶつかると見られている。
引用:
全長150km超の巨大氷山が南大西洋の島に衝突? 生態系への影響で懸念されていること(WIRED.jp) – Yahoo!ニュース
つまり島とほぼ同じサイズの氷山が衝突するんです。
ちょっと気になるのが、こんなに大きな氷山は一日でどのくらい移動しているのか・・・そして、いつぶつかるのかということ。
「氷山は1日でその全長と同じ距離を移動することもあります」と、ブリガムヤング大学遠隔探査センター長のデイヴィッド・ロングは言う。同センターのデータベースには、観測衛星による南極の氷山の追跡記録が大量に保存されている。「12月ごろというのは妥当な見通しだと思いますが、衝突の日時を正確に言い当てることは困難です」
引用:
全長150km超の巨大氷山が南大西洋の島に衝突? 生態系への影響で懸念されていること(WIRED.jp) – Yahoo!ニュース
つまり1日で150km移動することもあり、そして、12月には衝突するとみられているが、いつになるのは解らないということ。
サウスジョージアには定住している人はいませんが、被害が出ないか気になるところです。
サウスジョージアには、定住している人はいませんし衝突の危険があることがすでに解っているので人的な被害届の心配はないと言えます。
ですが、サウスジョージアにはペンギンなどの野生動物が生息しています。
巨大な氷の塊が野生動物の生態系に何らかの影響を及ぼす可能性は否定できませんし、海と陸を移動するためのルートが変ってしまう可能性もあります。
サウスジョージアに向かっている特大サイズの氷山ですが、氷山が形成されること、そして、氷山が溶け出したり動いたりすることは自然現象です。
氷山が漂流している!なんて聞くと「地球温暖化だから・・・」と言いたくなりますが、温暖化で氷山から溶け出した水は大気中の二酸化炭素とを吸収しているんです。
確かに地球では今、かつてないほどの速度で温暖化が進んでいると言われています。
それは事実なのでしょう。
ただ、二酸化炭素などをめぐり自然のサイクルは私たちがまだ解っていないものもたくさんあります。
この巨大な氷山もいずれは溶けてしまうのかもしれませんが、その時に大量の二酸化炭素を吸収してくれるのですね。
参考資料:温暖化で氷河から溶け出した水が、大量の二酸化炭素を吸収している:調査結果から明らかに
全長150km超の巨大氷山が南大西洋の島に衝突? 生態系への影響で懸念されていること(WIRED.jp) – Yahoo!ニュース