みなさんは山登りをしたことがありますか?遠足気分で登れる地元の山や、車やケーブカーで登れる山、そして、ある程度の装備をして登る山…。
中には、本格的な山登りをしたことがあるという方もいらっしゃることでしょう。
山は昼間はすがすがしくて気持ちのいいものですが、その反面ちょっと不気味な部分もあります。
夜の山はちょっと怖いですし、山の中には信仰の対象になっている場所もあります。
今回は、山での心霊体験についてお話したいと思います。
公開日:2019年10月23日 更新日:2020年2月20日
山には霊がいるとか、精霊がいるとか、いろいろと言われる山ですが、もちろん、山に登れば必ず心霊体験をすると決まったわけではありません。
ですが、山という場所は本来、私たち人間のテリトリーではありませんので、目に見えない何かがいないと思うほうが実は不自然なんです。
ヒマラヤの高山に登って経験がある方がこんなことを言っていました。
頂上にアタックする前のキャンプ地…標高は6000メートルほどで酸素が薄くあたまはぼーっとしていたのですが、天候が良くなくて外は雪が降っていました。
同じテントで仲間が寝ていましたが、熟睡していて…。私は、なかなか眠れなくてモゾモゾしていたんです。そしたら、テント外からテントの骨組みを叩くような音がしました。
風のせいかとも思ったのですが、もしかすると誰かが尋ねてきたのかもしれないと思い、テントを開けようとしました。
そしたら、寝ていたハズの仲間が突然起きて私の腕を掴んで「絶対に開けるな」と大声で言ったんです。
酸素がうすい環境で、突然起きたり、突然激しく動くことはできるだけしないようにするんです。この仲間もそんなことは知っているハズなんですが…。
その仲間は実は霊感があって、しかも寺の息子なんです。そして「人じゃないから開けなくてイイ!」っていうんです。
高度6000メートルっていうのは、人間が生きる世界ではありませんし、この山で亡くなった人もたくさんいます。
ですから、居てもおかしくないわけです。
その後、音はどんどん大きくなりましたが、聞こえないふりをしてシュラフに潜っていたらいたらいつのまにか眠っていました。
翌朝、別のテントの仲間がものすごいパニックをおこしているんです。そして即下山。
後から聞くと、あの夜、テントを開けてしまったらしく…。見てはいけないものを見てしまったんだそうです。古いタイプの登山の装備をした女性が「あと少しだったのに」といって雪の中に消えていった…と。
それからというもの、山ではそう簡単にテントを開けないようにしました。
この時、テントを開けなかった人は無事登頂できたんですが、開けてしまったテントで寝ていた人は体調不良や足の痛みでことごとく下山しました。
この方がしていた登山は、気楽な登山ではなく7000メートル近い山に登る本格的なものでした。
数少ない仲間との登山で標高が高い中で心霊体験をした人は、さぞ怖かったことでしょう。
高い山には幽霊がいる…そんな話は割と耳にしますよね。ですが、高い山だから霊がいるかと言われれば標高が高いからいるというものではありません。
ただ、なぜ霊が出やすいかを考えれば、高い山であればあるほど、その山への憧れや思いがありますし、その登山の途中で命を落とした人もいます。
ですから、その無念が残っていて霊として登山者とコンタクトを取ろうとしてくることだってあるんです。
街中で幽霊が出る場所ってありますけど、どうしても生きている人がたくさんいる場所だとと生きているひとのパワーが強いということになります。でも、人里離れた山だと…もしたしたら、登山者より漂っている霊の方が多いかもしれませんよね…。
先ほどの方は超本格的な登山でしたが、次はもっと気軽な山でキャンプしたを人の心霊体験です。場所は本人の希望で伏せますが、日本国内の車で行けるキャンプ場です。
「夏休みに子供とキャンプ&流星群の観測をしようということになり、簡単なキャンプ道具とバーベキューセットを持ってキャンプ場に向かいました。キャンプ場には私たち以外にも2組のファミリーがいたんですが、2組と夕方になる帰ってしまって、夜は貸し切り状態でした。
流星群の極大時間が深夜だったので、息子2人は早めに就寝。流れる時間になったら私と妻が起こそうということで、コーヒーを飲んでいたんです。良く晴れた日だったのに、さっきまで見えていた星空が真っ暗になって…夕立かと思って天気レーダーを見てみても雲はなし。おかしいなと思っていたら、テントの横に止めた車の後ろから変な音がするんです。バチッバチッみたいな。
バーベキューコンロで焚いていた火が風もないのにグラグラ揺れて…びっくりしていたら聞いていたラジオからノイズが聞こえてきてくぐもった声で「帰れ」というんです。
はっきりと聞き取れる声だったので本気で怖くなって、息子を起して即帰宅しました。帰宅したあとも家のテレビが勝手に付いたり、トイレがなぜか詰まったりして…。翌朝までリビングで過ごして、近くのお寺に駆け込みました。住職さんに事情を離すとお経をあげてくださって、家もすべて除霊してくださいました。そして、そのキャンプ場がある山が古戦場だったこと、そして、昔から水害が多くてたくさんの人がなくった場所だということを聞かされました。」
車で気楽に行ける山でもこんな体験した方がいるなんて…怖いですよね。
古戦場だった…とか、実は自殺者がいる山だったということは決して珍しいことではないようです。
山での心霊体験…人里離れた場所は私たちにとってはアウェーの場所です。山に行くときは怪我や遭難だけじゃなく、霊にも注意したほうがいいかもしれませんね…。