少し前のことです。
私と妻には小学一年生の息子と保育園に通う娘がいます。
息子は6歳になり、小学校へ入学。学校にも慣れ、毎日を
楽しく過ごしていたのですが…
ある日を境に、息子が小学校へ通う登下校の時だけ、泣き出す・泣きじゃくる、
そんな現象が起こりはじめました。
はじめは、学校に行きたくない・いじめられているのか…と勘繰ったものですが
息子が学校から帰ると、
「今日も学校、楽しかった!」と話す毎日。
どうも、学校が嫌いとか、いじめられている感じではないのです。
朝、登校時間になると、妻が登校班に加わる息子を見送るのですが…
この時だけ、息子が泣きはじめ…学校に行きたがらないそぶりを見せるのです。
何度も、妻を振り返り、泣きながらこちらを見ては、登校するといった具合です。
私も息子を見送りに出てみましたが、この状態がすでに一週間経過していました。
毎日、息子が学校から帰ると、学校の様子を尋ねるのですが、息子は
「学校が楽しかった、給食が大好き!」そんなことを話すばかり。
妻が、
「じゃ、なんで朝、学校行きたくない!って言って泣くの?」と
尋ねると、息子は…朝のことは覚えていないようなのです。
あんなに泣きじゃくって、毎日登校することを覚えていない…?
妻と私は、この現象は、ひょっとすると、何か別のチカラが作用しているのでは
と話し合い、お祓いのようなことが必要かもしれない!という結論に達しました。
早速、妻の母に、現在の状況を伝えると、有名な祈祷師さんが隣町に住んで
いるという話をしてくれました。
妻の実家も、私の家から1時間ほどで行けるため、後日
妻と義理の母で、祈祷師さんを訪ねることになりました。
私は仕事が抜けられないため、その報告を待つのみです。
祈祷師さんを訪ねた妻と義理の母の報告を聞いてビックリ!
この祈祷師さんは、私の住む地域で有名な方で、70~80歳くらいの女性です。
お告げ、というか神様(若しくはご先祖様)から降りてきた声をそのまま伝える、そんな感じで
何かしら困りごとがあると、相談に来る方が、両若男女問わず多いそうです。
妻が息子の件を祈祷師さんに話すと
「あら、これは神棚にお供えしないとねぇ…
あなたの生まれなかった赤ちゃんが、やきもちを焼いているわよ」
なんと!これまで原因不明の息子の泣きじゃくる現象は
かつて、妻が流産した赤ちゃんの仕業だったようです。
祈祷師さんのお話によると、この世に生まれることが叶わなかった
赤ちゃんが、生まれて小学校に通っている息子にいたずらをしている…
妻に愛されていることに、やきもちを焼いていると…。
私たち一般人には到底、原因を突き詰めることなんて出来るハズもありません。
まさか、流産した赤ちゃん、水子の霊の仕業だったなんて…。
私たち夫婦は、すぐに神棚を準備し、お供え物をあげるようにしました。
息子がご飯を食べるときは、神棚にご飯。そして、息子と保育園に通う娘にも
理由をキチンと伝えました。
妻は子どもたちに
「生まれてこれなかった赤ちゃんがいたの、だから生まれていたら
あなたたちの、お兄ちゃん。だからご飯をあげるの」
流産経験のある妻は、男の子の名前まで考えていたようなので、お兄ちゃんということに。
神棚にお供え物をして、数日後…
不思議なことが起こりました。
なんと、息子の泣きじゃくる現象がピタリと止まったのです。
息子は、ニコニコしながら、登校班に加わり、登校していきます。
私と妻は息子を見送りながら、遅まきながら気づいたものです、
「あれ?今日…泣かなかった!」
「…はっ、ほ、本当だ!」
そんな会話をして、お互いの顔を見合ったものです。
これ以降、息子が朝の登校時に泣くことはありませんでした。
もちろん、神棚のお供え物は、数年たった今でも、あげるようにしています。
子どもたちも、今では
「上のお兄ちゃんのご飯あげた?」と聞いてくれますから。