オカルトマニアの間でも知る人ぞ知る、呪いの箱「ディビュークの箱」。
箱の中には「悪霊」が封印されていて、開けた者はその悪霊に取り憑かれる、と言われています…。
2000年代にオークション・サイト「eBay」に出品されて以降、歴代の所有者が次々と不可解な出来事に遭遇し、持ち主を転々としたいわくつきのアイテムです。
このディビュークの箱について、
などを詳しくご紹介します!
ディビューク(Dybbuk、ディブク)とは、日本語で「しがみつく」という意味のヘブライ語「dāḇaq」に由来する英単語。
東欧で信じられている”悪魔憑きを行う悪霊“のことを指しています。
ディビュークとは「自殺など禁忌を犯したため輪廻転生できず、現世をさまよう悪霊」のことを指し、その悪霊が取り付いた人間に異常な言動をとらせるとされています。
決して開けてはならぬ。
と言われると、是が非でも開けたくなるもの。
ディビュークの箱の歴代の所有者たち数名も、この箱を開けてしまったようです。
ディビュークの箱の歴代の所有者たちは、みんな口をそろえて、
と証言しています。
箱を手放すことで呪いから解放されるようですが、自然現象とは思えない出来事が立て続けに起こるあたり、悪霊の呪いは本物なのかもしれません…。
かつて箱を開けたことのあるKevin Mannis(ケヴィン・マニス)によると、箱の中には以下の物が入っていたそう。
悪魔祓い(エクソシスム)をする際は、
などを使うと効果的とされているため、髪の毛や硬化・ワインカップは、悪霊を封印する際に入れられたものと考えられます。
参考記事:The Dibbuk Box A.K.A. The Haunted Jewish Wine Cabinet
現在のディビュークの箱は、ラスベガスにある「ザック・バガンズのお化け博物館」に展示されています。
前の所有者がラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)に悪霊の封印を相談し、方法は定かではありませんが「ディビュークを封印することができた」と言われています。
つまり今、おばけ博物館にある箱の中には、ディビュークが封印されているということ。
開けなければ、外見はただのキャビネットにしか見えません。
しかしいわくつきと言われると、決して開けたくはありませんね…。
映画『ポゼッション』では、この箱を手にした家族の”事実に基づく29日間”が描かれています。
オカルトチックでありながら、フィクションとも言い切れないリアリティも感じ、そのストーリーや超常現象に惹き込まれる作品でした。
映画では、本物(とされている)ディビュークの箱を使って撮影されたシーンもいくつかあるそう。
そのせいか、映画の撮影中、
といった、数々の超常現象が発生しています。
「フィクションにもリアリティは必要」とよく言いますが、蛾にしろ呪いの箱にしろ、本物を使うのはヤバすぎる…。
そんな製作陣の意気込みと作品のリアリティも感じながら、ぜひ映画をチェックしてみてください。