私たちを照らしてくれる太陽・・・もし太陽がなかったら、地球は極寒の地になり生物は生きていけなくなるでしょう。
太陽については【太陽フレアで人類終了?!太陽のエネルギーが桁違い過ぎる】で、太陽から放たれるフレアという爆発現象を取り上げました。太陽の活動は一定ではなく、爆発現象が起こってその規模が大きかったら地球にもダメージがある・・・。というものでした。
今回は、太陽から放出されている太陽風を取り上げたいと思います。
太陽風とは、プラズマのこと。太陽から放出されているもので、とても高温で猛スピードで宇宙空間を進んでいきます。
そして、この太陽風の影響があるエリアのことを太陽圏といいます。太陽圏がどこまでなのか・・・ですが、ボイジャーは113天文単位のあたりで太陽風の速度が0になり、銀河からのエネルギー電子が100倍にになって事を観測しているそうです。
つまり、太陽風のエリアの外に行くと、銀河からの別のエネルギーが強くなるそうです。
太陽風は、太陽系の惑星を宇宙から降りそぞくいろいろなものから守ってくれるバリアーのような存在でもあります。オーロラは
太陽風のスピードってどのくらいだと思いますか?
例えば、地球上で吹いている風・・・台風が来たときに風速30メートルなんていいますよね。では、太陽風のスピードはどのくらいなのか・・・実は太陽風は、速度は300~900 km/sで温度は10万度に達することもあります。
実はこれ、太陽から地球までの1億5000万kmもの距離をたったの数日でとんでくるという超猛スピード!光に比べたらゆっくりですが、太陽風もかなりの速度で吹き荒れているのです。
太陽から出でいる高温のプラズマだから太陽風といっているわけですが、ほとんどの恒星で似たような現象が見られます。
恒星風と呼ぶのですが、太陽のように自ら燃えてエネルギーを放出している恒星の場合は、恒星風を放出しておりその周囲は恒星風の影響を受けているエリアが存在しているそうです。
重力が弱い赤色巨星や質量が大きい恒星の場合は、恒星風も強くなる傾向があるそうです。
熱や光だけでなく恒星はいろいろなエネルギーを放出しているということです・・・太陽のサイズや質量がジャストサイズで距離もぴったりだった地球の本当にレアな惑星と言っていいでしょう。
太陽風は地球にも様々な形で影響しています。
ですが、地球には磁場があるので太陽風が直撃することはありません。ですが、わずかな太陽風の粒子は私たちに影響することもあります。
太陽から放出される太陽風は、宇宙から降りそそぐ宇宙銀河線などから地球を守ってくれています。
太陽圏の外に出たボイジャーでは、太陽圏の境界線に近づくにつれて宇宙銀河線の量が増加したそうです。もちろん、太陽風が地球に直接当たったら大変なことになりますが、地球には磁場があるので太陽風が直撃することはありません。
もちろんすべての粒子をはじき返せるわけではありません。太陽風の粒子の一部は地球の磁気圏を突破してきて、地場を乱すこともあります。そして、その粒子の一部が見せてれる自然現象もあります。
猛スピードで放出される高温の太陽風ですが、私たちの生活にも影響を与えています。
太陽風が見せてくれる自然現象として有名なのが、オーロラ。極地で見られる自然現象でとても美しく「世界で一番綺麗な自然現象」と呼ばれることもあります。
オーロラは太陽風のプラズマが原因で起こる発光現象で、まるで光るカーテンが天井で揺れているような自然現象です。
このオーロラが見られるのも、太陽風のおかげです。
今回は、太陽から放出されるものすごく熱くて早い太陽風についてご紹介しました。太陽風のバリアーの中にいる地球・・・。もちろん地球には磁場があるので太陽風が直撃しすることはありません。ですが、太陽風は地球や他の太陽系の惑星を宇宙から降りそそぐ宇宙銀河線などから守ってくれています。
もちろん、太陽風が地球に直撃するようなことがあれば、地球上の生物は生きていけません。でも、太陽風がなくなってしまってもまた、何らかのダメージをうけることになるでしょう。
奇跡的なバランスの中で生きていることを少し実感していただけけたのではないでしょうか。
参考資料:宇宙科学研究所キッズサイト 太陽
Wikipedia 太陽圏
Wikipedia:恒星風