私たちを照らしてくれる太陽のエネルギーは地球上の生命体にとって欠かすことができないものです。
太陽がなければ地球は誕生しませんでしたし、もし、太陽が突然なくなってしまったら地球は極寒の地になり、太陽風のバリアーがなくなってしまうので宇宙線にさらされてほとんどの生物が死滅してしまうことでしょう。今回は、太陽の活動が人類や文明を簡単に終了させてしまうかもしれない…太陽フレアのお話です。
画像:Pixabay
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地球上の生命体にとって絶対に必要な太陽ですが、半径1,391,000 km！と言われてもピンと来ませんよね。この大きさは地球の109倍、体積は１３０万倍もあるとてつもなく大きな恒星です。
内部では核融合反応が起こっていて、その熱と光が地球に届いています。地球が太陽からちょうどいい距離にあるから、地球上の生命体が生きていけるというのはみなさんもご存じかと思うのですが、地球と太陽の距離は約1億5千万キロも離れています。これは光の速さでも8分程度かかるとんでもない距離！ちなみに飛行機で太陽まで出かけると17年かかるそうです…。
そんなに離れていて「ちょうどいい」んですから、どれだけ太陽のパワーがすごいかがちょっとわかるのではないでしょうか。
参考資料:太陽ってどんな星
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とんでもないエネルギーで私たちの地球を照らしてくれる太陽ですが、その活動は一定ではありません。
太陽は自分でエネルギーを放つ恒星ですから、当然、いつも同じ状態でそこにあるというわけではなく活動にはムラがあります。そして、太陽の活動の中で不定期に起こる現象のひとつが太陽フレアです。
太陽フレアとは、太陽で起こる爆発のことです。太陽の活動が活発なときにおこるりやすい現象で、小規模な太陽フレアなら一日に複数回発生することもあります。
太陽フレアが起こると様々な粒子が地球に降り注ぎます。オーロラが見られるようになったり、GPSが狂ったりすることもあるんです。
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小規模な太陽フレアなら特に問題なく私たちはいつもどおりの生活ができます。
でも、時に巨大な太陽フレアが起こることがあります。太陽フレアが起こると、X線や電気を帯びた粒子が大量に放出されて地球に届きます。X線は地球の大気で守られているので大丈夫なのですが、電気を帯びた粒子が大量に降り注ぐと、通信機材にトラブルが起きたり、GPSが狂ったり…もっとひどいときには送電線や発電のシステムにも影響がででしまいます。
こうなってくると、普通に生活はできません…。
実際に太陽フレアで発電所が壊れてしまったこともありました。太陽がちょっといつもと違う動きをしただけで、発電所が壊れてしまうんですから、怖い話です。
もっと大規模な太陽フレアが起こると地球の文明のほとんどが破壊されるとも言われています。電子機器がすべて破壊されて使えなくなったら…。iPhoneも自動車も、もちろんPCだって使えません。国と国のパワーバランスが崩れて大混乱になることは想像に難くありませんよね。
参考資料:NHK 「巨大太陽フレア 地球への影響は？」（くらし☆解説）
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電子機器への影響が大きいと言われる太陽フレアですが、太陽からとんでもないエネルギーが放出されて、地球がそれを正面から受け取ったら…。
地球環境は大きく変化します。
まず、太陽フレアが起こってから数分で電磁波が地球に到達するので通信システムに影響が現れます。誤作動や制御不能になる機械類もででくることでしょう。そして、数時間で放射線が地表に降り注ぎます。
この時点で、放射線から身を守れる場所にいない人は全員死亡してしまいます。太陽フレアからわずか数時間ですので、安全な場所への避難をかなり困難になることが予想されます。そして、電子を帯びた粒子がその後に地球に到着…。電力供給ができなくなり、電子機器のほとんとが破壊されてしまいます。
ちょっと、笑えないレベル…ですよね。
ものすごいエネルギーを持っている太陽フレアですが、フレアは太陽以外の恒星でも起こることが確認にされています。
ある恒星では、フレアでその恒星の周りを公転している惑星が吹き飛んでしまった！というんですから、フレアは馬鹿にできません。吹き飛んでしまった惑星は、もともと恒星の近くにあったので影響を受けやすかったとは言われています。
ちなみに巨大な太陽フレアは過去に何度も観測されていて、太陽フレアの影響で真っ赤なオーロラが出現したり、電力システムが破壊されたことはあります。そして、惑星を吹き飛ばすほどのフレアが太陽で起こらないという保証はどこにもありません…。
千年ごとにスーパーフレア起こる・・・かもしれないと考える研究者もいるようです。
参考資料:産経新聞
巨大なエネルギーをもっている太陽でフレアがおこれば、地球も地球上の文明もあっけなく終わってしまいます。太陽フレアで地球が滅亡するという映画もありましたが、あれもただの空想だとは言い切れないかもしれません。