オカルトオンラインでもご紹介することが多い宇宙の話題。
最近は、未確認飛行物体や地球外生命体に関する話題が多かったのですが、今日は銀河にについての壮大なスケールの発見についての話題です。
私達の太陽系があるのは、天の川銀河という大きな棒渦巻き銀河です。
天の川銀河は、目視可能で私達が夜空を見上げたときに空にあるあの天の川・・・あれは、天の川銀河を見ているんです。
天の川銀河のサイズは、直径10万光年、厚みが1000万光年という巨大なサイズ。もし、非光の速さで移動できるロケットがあったして・・・そのロケットで天の川銀河の端から端まで旅行したら10万年かかるということになります。
めちゃくちゃ大きな天の川銀河ですが、もちろん、宇宙には天の川銀河のような銀貨が無数に存在しています。ちなみにお隣の銀河はアンドロメダ銀河でこちらは渦巻き銀河で直径22~26万光年と天の川銀河よりもっと大きな銀河です。
天の川銀河には、2000億~4000億個の恒星(太陽のように自分で光っている星)があって解っている範囲で天の川銀河最古の恒星は 132億歳にもなるそう。これは、宇宙最古級だと考えられている星とほぼ同じ年齢なんですって。
気が遠くなりそうな時間と壮大なスケールです。
ビックサイズの天の川銀河ですが、最近、天の川銀河に「空洞がある」ことが解りました。
この空洞を発見したのは、ハーバード&スミソニアン天体物理学センターの博士研究員シュミュエル・ビアリーさん率いる研究チームです。
この発表によると、天の川銀河に直径は500光年ほどの空洞があって、そこで星が誕生しているというんです。
空洞の周辺には星雲があって、星雲から今も星が誕生している・・・最新のデータを利用して3Dマップを作成したことでこの巨大な空洞が見つかったそう。
天の川銀河に空洞があって、周辺で星が誕生している・・・。
天の川銀河内の大きな空洞ですが、一体、どうしてできたのでしょうか。もちろん、空洞を発見したのが最近のことですから、どうやって空洞が作られたのかはまだ解っていません。
が原因かもしれないという仮説があります。
超新星爆発とは、恒星が最期を迎えるときに起こす大爆発のことです。スーパーノヴァとも呼ばれる現象で、天の川銀河の中でも、100年から200年に一度の割合で発生しているとされています。
恒星の最後はなかなかに派手で、中でも超新星爆発は太陽質量の10倍以上のとても重い星が引き起すモノでめちゃくちゃ派手。
超新星爆発といえば、地球の近くにある(といっても 548光年)ベテルギウスを連想する方もいらっしゃるでしょう。
ベテルギウスはすでにかなり高齢の重い星で「もしかしたらそろそろ超新星爆発する?」なんて言われているわけですが、仮にベテルギウスが超新星爆発を起こしたとしたら・・・地球からもその光を確認できると考えられています。
ブラックホールの始まりとも言われる超新星爆発ですが、かなり激しい現象です。
星が生まれている天の川銀河にある巨大な空洞は超新星爆発で起った波動やエネルギーで、その周囲のガスや星が弾き飛ばされて出来たのではないかという説があります。
そして、その衝撃波で周辺に押しやられたガスやちりが原料となり、今、その空洞の周辺で星が誕生している・・・という考え方です。
もちろん、これはまだ仮説の段階ですが、もし、質量が重い星の最期である超新星爆発が原因で新しい星が作られているとしたら・・・宇宙で星ができるシステムは、究極のリサイクルシステムということになるのかもしれません。
参考資料:天の川銀河内で「星を生み出す巨大な空洞」が発見される
銀河系-フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンドロメダ銀河-フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベテルギウス-フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』